ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第130回 山田昌弘さん
20代に広がる、専業主婦志向。これは、女性だけでなく、男性にも同様の傾向があり、男女共に「自立」することの大切さと、働かない「リスク」を正しく理解していない、と山田さんはおっしゃいます。その根本には、長らく日本の家族に根付く「パラサイト」の歴史が大きく起因しているようです。これから親は、企業は、また、社会は次世代のために何を目指し、日本を良い方向へ変えていくべきか、また、若者たちには、何が求められているのか、お話をうかがいました。
【前半】
【後半】
山田昌弘(ヤマダマサヒロ)
中央大学教授1957年東京生まれ。81年東京大学文学部卒。86年同大学院社会学研究科博士課程退学。専門、家族社会学。愛情やお金を切り口として、親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。「学卒後も基礎的生活条件を親に依存している未婚者=パラサイト・シングル」の実態や意識について分析した著書「パラサイト・シングルの時代」(ちくま新書、1999年)は話題を呼んだ。1990年代後半から日本社会が変質し、若者の多くから希望が失われていく状況を「希望格差社会」(ちくま文庫)と名づけ、格差社会論の先鞭をつけた。著書は他に、「家族ペット」(文春文庫)「少子社会日本」(岩波新書)など多数。2007年よりイー・ウーマン「働く人の円卓会議」議長
※プロフィールは対談公開時(2008年12月)のものです。