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ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第130回 山田昌弘さん

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130
中央大学教授
山田昌弘さん

私は日本の格差の形は一番悪い形だと思います

佐々木

「格差社会」という言葉をつくられましたが、「格差社会」という言葉の、先生がおっしゃりたかったことと、今の使われ方や理解が随分違うということに、実はお悩みなのではないかと想像しているのですが。

山田

そうなんですよ。私は格差が悪いとは本の中で一言も述べていないんですね。いい格差と悪い格差があると。

佐々木

でも、少し挑戦的な言い方をすると、「日本って格差社会ですか?」って思うんですよね。世界から比べると、日本ごときで、「格差」と言ってしまうと、働けない人、稼げない人が余計に自分たちを正当化したり、カテゴライズして、駄目だと思ってしまうけれど、世界標準から見たら、日本は、みんなちゃんとした物を食べ、寝るところがあります。格差という概念で、逆に、本当だったらもう少し意欲をかき立てられてもいいような人が、「どうせ私たちなんて」と思ってはしないだろうかと。それはどう思いますか?

山田

「どうせ」だというふうになっているのは、正規と非正規のあまりにも格差があることによるものなので、だからそこはなくせというような主張のはずだったんですけれども。

佐々木

でも日本は世界から見れば、全然、格差社会じゃないですよね?

山田

でも若年者の収入ベースで見ると、日本は格差社会ですね。

佐々木

本当ですか。

山田

20代に限ると、先進国の中では格差社会ですね。

佐々木

そうですか。それは勉強不足で教えていただきたいのですけれども。

山田

アメリカはもっと格差が大きいですけれども、日本はそれに次ぐぐらいですね。ヨーロッパに比べたらはるかに格差が大きい。低収入の人が多いんですね。北欧の格差というのは下がしっかりしていて、上が伸びるという格差なんですよ。つまり若い人でも活躍のチャンスを与える、だけれども下は、ある程度支えられているということです。アメリカは両極に広がっているんですね。でも日本は下だけ。つまり中ぐらいの人が、中ぐらいというか、能力のある若者でも高収入を稼ぐ人がそんなにいなくて、低収入の若者だけがここ15年ぐらいの間に増えたという形の格差。私は日本の格差の形は一番悪い形だと思いますね。アメリカの次に続くぐらいの格差なので。

佐々木

日本の若い人の低収入というのは、年収だとどのくらいですか。

山田

50万とか、そういうレベルですね。20代半ばで。

佐々木

24、5歳の人たちが月収が4万とか、なんですか?

山田

50万以下はそんなに多くはいませんけど、200万以下だと相当います。

佐々木

月収が、額面18万とかっていう給料ですね。

山田

そうですね。非正規のアルバイトで働くとそんなものですよ。だから結局、日本はパラサイトなので、それがほとんど隠れてしまっているんですね。

佐々木

自分でも、始めのうちはいいかなと思ったり、いい仕事を探している途中だとかいろいろ言うんだけど、30、40歳になっても変わらずで、頼りにしていた親の稼ぎがなくなってくると、困るでしょう。

山田

そのときに破綻するんじゃないかなというのが私の今、一番の関心というか、懸念ですよね。

佐々木

格差社会という言葉の中で、山田さんが一番訴えたかった、正しく伝えたいというのは、どういうポイントですか。

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