海外をめざした理由とこれから挑戦する方へのアドバイス
最初からブラジル企業で働くことを目指してくる方は少ないと思いますが、就職の可能性がある日系企業の場合でも、ポルトガル語が流暢であること、きちんとした日本語が書けること、正規の労働ビザを所持していることが求められます。日系人が100万人以上いるサンパウロには、流暢な日本語を話す日系人が多いので、日ポ語のバイリンガルであることは最低の条件です。
日系企業のように日系人が多い職場の場合、例え相手が日本語が流暢でも外国人だと認識することが大切です。日本人の顔をしているだけに、つい相手に日本式考え方を期待しがちですが、日系人はブラジル的考え方をします。
ブラジル女性の社会進出はかなり進んでおり、労働者に占める女性の比率は平均55%です。(10年以上働いている女性のみ対象にした場合)女性が上級職に就くこともめずらしくなく、日本と比べると、女性であることのデメリットはかなり少ないと思います。
また、家事代行者やベビーシッターを雇うことは簡単で、働く女性は家事の一部から開放されます。仕事さえ見つかるならば、ブラジルは仕事と家庭を両立させやすい国だと思います。
↑パウリスタ大通りー高層ビルが林立するビジネスストリート
治安の問題上、上流・中流クラスは24時間警備付き住宅(マンション・一戸建て)に住むケースが多く、中流の上クラスに好まれるのは、3〜4部屋(居間別)で100平方メートルから200平方メートルのマンション(中流クラスも上と下に分けられます)。 円換算で1,200万円位から購入可能で、管理費として平均500レアル〜1,000レアル(日本円で2万〜4万円)を毎月支払います。 これらのマンションは、プール・スポーツジム・ホームパーティー会場・アウトドアパーティー会場(ブラジル特有の焼肉パーティーに使われます)・24時間の警備付きが普通です。 マンション価値は下がることがなく、中古で売却するときも、購入価格以上で売却可能です。また、中古マンションを購入し、リフォームして住む人も多いです。ちなみに、賃貸の場合は100平方メートルで月々1,200レアル〜2,000レアル(4万8千円から8万円位)。
↑筆者の住むマンションー入り口には24時間警備員が駐在しており、訪問者も厳しくチェック
↑アウトドアパーティー会場
高額納税国なのに……頼りない教育現場
また、公立・私立に関わらず、生徒数が学校数より多いので、午前か午後のみの通学となります。従って、親は学校がない半日分のカリキュラムを組む必要があります。 学校の授業時間が少ない分をカバーするために、英語・公文(日本の公文が人気です)・学童(学校の月謝と同程度の金額で、宿題も見てくれるサービス)、サッカー教室・バレー教室・柔道・水泳(体育の時間が少ない)などが人気です。 それらの費用の他に、スクールバスを利用する場合は別途費用がかかります。
↑スラム街と高級マンションーサンパウロは貧困層と富裕層が共存する街
↑子どもの遊び場
2.イギリス/ロンドン
32% (例)トヨタカローラ新車が 6万レアル (約240万円)