無事にこどもエコラリーをクリアして、顔写真入りの「認定証」をもらった子どもたちは、大きな拍手で迎えられてとってもうれしそう。保護者の方も大奮闘したようです。
ゴール横の会場で席についたら、次は手づくり乾電池教室が始まります。一人ひとりに配られた「手づくり乾電池キット」を手に、みんなの目は真剣そのもの。説明員のお姉さんの説明を熱心に聞いて、作業を進めていきます。
今日つくる乾電池は、壁掛け時計やテレビのリモコンなどに使われている「マンガン乾電池」の単一型。手づくりといっても、見た目は市販の電池と変わらない本格的なものです。キットを組み立てながら、乾電池の原理もわかりやすく説明されていきます。
電気を起こすのに必要な材料は、プラス極になるもの、マイナス極になるもの、そして電解液の3つ。マンガン乾電池ではプラス極に二酸化マンガン、マイナス極に亜鉛缶が使われています。亜鉛缶の中に黒い粉状の二酸化マンガンを入れたら、表面を平らにならすようにテーブルの上でトントントン……。炭素棒を中心に入れてフタをすると、見慣れている乾電池のカタチになってきました!
そして、自分の名前を書いたオリジナルラベルを巻いて完成です。みんなで同時に、キットに入っている豆電球をつけてみることにしました。カウントダウンが始まります。「5、4、3、2、1、はい、つけてください!」
合図と同時に会場の電気は消され、子どもたちが頭の上に掲げた豆電球が、パッと点灯されます。何十個と光る豆電球に、大きな歓声があがりました。世界でたった一つの乾電池は、子どもたちにとってすばらしい宝物になったようです。
最後に、電池の捨て方やリサイクルについても勉強しました。みんなわかったかな。
※この記事は2003年掲載時の内容です