ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第95回 進藤 晶弘さん

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株式会社メガチップス会長 、株式会社メガフュージョン取締役兼代表執行役社長
進藤 晶弘さん
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従来型MBA派と実践派
- 佐々木
起業家仲間で、起業にMBAが必要か、というディスカッションになったことがあります。従来型MBA派、先ほどで言うマネージャータイプの人は、猛勉強して分析をしてデータを見て、自分の夢ややりたいことが見えなくても、今この市場が空いている、ここが伸びているとデータに基づいて起業する。しかし私などは全然違って、地道に世の中を見て、やりたいことを温めていると、自分に都合のいい情報が集まってくるタイミングがあって、これは行けそうだ、と動き始める。それが実現するまでやり続ける、というタイプなんです(笑)。
- 進藤
僕も佐々木さんと同じですね。あのね、知恵とかアイディアっていうのはね、智謀と言ってもいい。こういうものは実践の場でしか生まれないんですよ。
ところが従来型MBAは、よその例をケーススタディとして分析する、問題点を抽出する、解決策を考える。こういうことをやっているわけですが、こういう知識が全部の会社に当てはまるかというと、実はそうじゃないんですね。全部違うんですよ。ベンチャー育成の基本はあっても正解はないんです。会社の性格も違う、お客さんも違う。
ところが、実践を踏まえてやると、社会の変化に直面してなんとかしたいという一念があったら、じゃあ、どうしたらできるだろうと考える。要は、定石というよりも異手を考えるんですよ。違った手を打つ。これが知恵なんです。
それに面白いんだな(笑)。変わったこととか、本当かなって思うことをやるんです。でも、このような人が、実は会社を興すんです。そして、成功するんです。
従来型MBAタイプの人は、もう定石どおりやるんです。でもね、将棋だって、定石ばっかりで勝てますか? それに、その人に会って、お話しして、楽しいですか? 興奮しますか? このような人は実は非常に冷めているんですね。やっぱり大企業の参謀とかなんですよ。
だから、分かりますよ、佐々木さんが実践派の人だって(笑)。
- 佐々木
早く参謀が見つかればいいんですけれど(笑)。
- 進藤
参謀が要るんですよ。僕もそうなんですけれどね。だから僕はね、なんかちょっと落ち着いてきたり、安定するでしょう。そしたら参謀役に渡すわけですよ。だから、佐々木さんの場合は、まず参謀役が要るわけですよ。でも、将来その人が引き継いだら、その次は佐々木さんみたいな人が必要。
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