ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第95回 進藤 晶弘さん

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株式会社メガチップス会長 、株式会社メガフュージョン取締役兼代表執行役社長
進藤 晶弘さん
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お客さんを成功させたら、自分たちも成功するんです
- 進藤
結果的には、お客さんが本当に作りたい機器を実現するようなICを考えることが、事業の決め手になる。
世の中いっぱい、何にでも使えるようなICが氾濫していますね。こういうものは大企業がやったらいいんだけれども、本当にお客さんが作りたい機器を実現するようなICをやったら、お客さんの機器がものすごく成功する。で、機器が成功すれば、ICがどんどん売れる。だから、機器がwinであれば、そのおかげでICもwinになる。だから、win-winの関係でね。
- 佐々木
本当に、ウィン−ウィンの発想の原点です。
- 進藤
お客さんに喜んでもらって、お客さんを成功させたら、実は自分たちが事業としてやっていけるのだ、と分かった。
で、その大成功を見て、実は、リコーの中でやったんです。カメラ、ありますね。リコーの当時のカメラには、電子回路はほとんど入っていなかったんですね。そこへ、画像処理の心臓部のICをぽこっと入れて、カメラをものすごく小さくしたんです。そうすると爆発的に当たった。
で、次にやりましたのがね、ファクシミリなんです。当時、30年くらい前ですから、風呂桶みたいなファックスだった(笑)。
- 佐々木
そうでしたね(笑)。
- 進藤
蓋をバーンと開けたら、半導体チップがウワーッとあるわけですよ。「よし、これを数個のICに集積してやろう」。そうしたら、デスクトップくらいの大きさになった。これがまた爆発的に当たったんです。
で、そういう成功体験からするとね、ああいうDRAMやら何やらをやるよりも、お客さんが本当に望んでいるICを、手作りでもいいから作って提供すればいい。爆発的にあたったら、それに応じて、同じ数だけ出て行くわけですからね。
- 佐々木
ビジネスとしても利点が十分にある。
10/29
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