ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第70回 一色 真司さん

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株式会社代々木学園代表取締役社長、代々木高等学院学院長
一色 真司さん
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保護者を元気にする保護者会
- 佐々木
やっぱり学校を経営していると、子どものことばかりでなく、保護者のことも大切ですよね。
- 一色
そう。うちの学校は今、保護者会っていうのが立ち上がってるんですけど、ものすごく熱心なんですよ。
- 佐々木
それは、いいですね。
- 一色
普通のPTAのように、「子どものため、子どものため」って一生懸命じゃないんです。親が一生懸命になればなるほど、子どもはしんどいよ。黙っててよ、っていうのが、結構目立ってきて。逆に、一生懸命だから、子どもを潰してるって。お金と時間をかけて潰している、みたいなね。結構多いんですよ。少年問題で事件になっている、14歳問題、16歳問題とか、いろいろありましたけど、ああいった事件も親がPTAの役員なんて多いじゃないですか。一生懸命なんですよ、皆さん。一生懸命おかしなことをやっていることに気がつかない。
- 佐々木
親もベストは尽くしていると思うけれど。
- 一色
そう。それで、「ちょっとみんなで考えましょうよ」っていう親の集まりに、この3年ぐらいで変わってきたんですよ。
- 佐々木
その保護者会では、どんなことが話されるんですか?
- 一色
勉強会っていうより、リラックスして、まあ、大人同士が馬鹿話するのもよし、まあ、まず、だから、「子どもがこの年になったから」じゃなくて、「まだ男としても女としても輝いていたいでしょう?」と。
- 佐々木
それは、裏出会いのサイト(笑)?
- 一色
いや(笑)。それは勘弁してください。でも親が輝いていたほうが、本人、子どもだって嬉しいしね、のびのびとできるわけだから。
- 佐々木
それは、そう。保護者同士が、まず、自分という人間でそこにいないといけないということは、私もいつも思ってました。「誰々さんのお母さん」ではなく、佐々木かをりとしてそこにいたい、という思いです。だから、なんとなく、わかります。子どものことばかりを話すのではなく、大人の集まりとしても機能するようになったら、いいですね。
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