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藤村良典さん
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「ラテンクォーター」っていうのがあったの
- 藤村
あの頃は、キョードー東京ってすごかったのよ。プロモーターで、興行部、営業部、招聘部とかできて、それから、クラブもやってたから。
- 佐々木
クラブ?
- 藤村
「ラテンクォーター」って、かをりちゃんなんか行ったこともないと思うけど、昔、赤坂見附にあった、ホテルニュージャパンの地下に「ラテンクォーター」っていうのがあったの。日本のクラブシーンは、そこを語らないとスタートしないみたいな、すごいクラブ。そこのほとんどのショーを作ってたのが、内野二朗という人。
- 佐々木
ショーを作ってたっていうのは、どういうことですか?
- 藤村
ショーも作るの。招聘するだけじゃなくて、ショー全体を企画するって言うのかな。で、一番最初がシルヴィ・ヴァルタン。
例えばさ、今は、エコーなんて使うのは常識じゃない? カラオケなんかでエコーをかけたら下手な声でも、お風呂場で歌ってるような、ビンビン響くような声になったりするでしょう。でも日本でコンサートで、エコマシーンを使ったのは、シルヴィ・ヴァルタンが初めてだったの。昔は、テープで、そこを通して音を出すとフニョフニョになるっていう仕組みだったんですよ。
それを使ったらさ、ラテンクォーターのママに怒られて、「何を歌ってるのか、分かりません!」って。風呂場で歌ってるみたいな感じで、自分はいい気持ちなんだけど、ママにはそうじゃなかったんだね。「何ですか? この音は!」って怒られてさ。最悪だったよね。もう本当に、いろんな事件がいっぱいあってさ、ラテンクォーターって。俺が外国のアーティストで携わったのは、シルヴィ・ヴァルタンが一番最初。
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