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藤村良典さん
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食べ物が一番大事だよ
- 佐々木
私、覚えてるのが、アメリカ留学中に、藤村さんがワシントンD.C.のホームステイの家に電話をくださって「今、ロサンゼルスに来たんだけど、かをりも来ないか?」とか言われたんですね。「来ないかって言われても、私、手持ち20ドルです」みたいなことで。
そうしたら、「僕がチケット出してあげるから、来いよ」「飛行場に行けるか?」「飛行場に行ったら、チケットがあるようにしておいてあげるから、行け」って言われて、喜んで行ったら、ロサンゼルスまで飛行機が用意されていて、ロサンゼルスに行ったんですよね。半年振りぐらいにお会いして。ビバリーヒルズのすごい高級ホテルでしたね。
- 藤村
サンセットからロデオ・ドライブを真っすぐ行って、突き当たるとビバリー・ウィルシャーホテルがあったんだ。その手前に、ロデオ・ホテルってあって。
- 佐々木
そうでした、そうでした。一緒にいらしていた内野さんや現地のスタッフの方々と皆で、その夜、シーフードを食べに行こうって、すごく広いレストランに行ったんです。実は、私は、日本にいるときは、お魚類はあまり食べないで、いつも肉ばかり食べている人だったんですが、アメリカで肉ばかりの生活で、ちょっといやになっていたとき。生まれて初めて生牡蠣を食べてみたんです、あのとき。ものすごくおいしくて。
あの日を境に、私、シーフードを食べられるようになったんですよ。私は、ワタミの渡邉さんのウィンウィン対談でもお話したんですけど、家賃1万円のアパート育ちなんで、本当に、藤村さんには、いろいろな食べ物まで教えていただいた、って思っています。
- 藤村
若い人は、絶対、いいものを食べてなくちゃいけないよ。そういう食べ物を知らないと、作れないわけじゃん。いろいろ食べて、それを自分の味にするわけですよ。だから、若い人はもっと贅沢しろって、俺は言いたいのね。食い物に対してね。ファッションとかバッグとか靴とか、そんなのはいいから、食い物。おいしい所を食べて、自分なりにアレンジすればいいのよ。やっぱり自分は自分の味しかないわけじゃない? 外に食事に行っていろんな刺激を受けるわけでしょう? で、自分で自分の味を作っていくわけじゃない。いろんな味覚の胃に優しい料理を作ったりすると、はまるよね。
- 佐々木
そうですよね。食べ物が体や心、頭を作るわけですからね。
- 藤村
そう、食べ物が一番大事だよ。おいしい料理とおいしいお酒と、それが健康に一番いいと思うよ。今、冷凍の餃子がどうのこうのって言うんだけど、加工品、冷凍品を買うからいけないんだよな。自分で作ればいいわけじゃない。ニラ100円とか、キャベツ100円とか、茨城産とか千葉産とかさ。うちは昔から餃子が大好きだから、日曜日は自分のストレスを解消するために、子どもたちに餃子を作ってあげるの。ちゃんと紹興酒も入れて、おいしい餃子を。冷凍じゃないよ。加工品っていうのは一番体によくないのよ。だから、イー・ウーマンでも、もっと食の大切さを言えばいいんだよね。絶対にこれからは料理。食を大切にしないと。
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