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宮嶋泰子さん
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私達ってやっぱり、いい高校に行きましたよね
- 宮嶋
私達ってやっぱり、いい高校に行きましたよね。あの高校があるから、何があっても怖くない。体当たりで行ける。
- 佐々木
安心して何でもできますものね。
- 宮嶋
何をやっていても怒られない。ただ、怒られないけど、結局はお釈迦様の掌の上で回ってるだけでね。
- 佐々木
だから、外語高校(神奈川県立外語短期大学付属高等学校)は先生が素晴らしかったですね。
- 宮嶋
そう。当時の校長、鈴木忠夫先生が「僕はピンクが似合わないから着ないけど、君達がもしピンクが似合うと思えば、着ればいいんだよ。自分で考えなさい。制服があっても着てこなくたって、いいんだから。ただ、制服がないと、着るものが困るっていう時もあるでしょう?」って。
- 佐々木
「標準服」って呼ばれてましたね。
- 宮嶋
そういう言い方をしてくれると同時に、普通の先生がそんな事を言ったって、「そうかい」って思うだけじゃないですか。でも鈴木さんの趣味が、エンサイクロペディアを読む事だったんですよ。あの当時はインターネットなんかないから、こんな辞書を端から端まで、「僕はね、端から端へこうやって読んでいくのが趣味なんですよ」って。
- 佐々木
でも私、校長先生とそんなに会話をした記憶がないです。
- 宮嶋
それは、校長先生が入学式のとき講堂で話した事なんですよ。だから、1対11でじゃないんですけど。何年か後に年記念パーティーでご挨拶したら、「増山さん、君は、鎌倉の、あの街道の材木屋のお嬢さんだよね」っておっしゃったんですよ。「この人の前では悪い事はできない」と思いました。全部、大体、その子はどこの何だって覚えているんですよね。だから、すごいなと思って。
- 佐々木
私も平塚で私が講演した時に、ポスターを見たといって守屋先生が会場に手土産を持ってきてくださったり、保健室の岡田先生とも年賀状などでいろいろお話したり。
- 宮嶋
だから、そういう事なんですよね。あの学校の先生は、本当に素晴らしくて。高校の頃って、本当は何でもやりたい時代じゃないですか。だけど、あれもダメ、これもダメで、フラストレーションで落ちこぼれちゃうか、「勉強だけで行くか」って二者択一になっちゃうんだけど、何でもいいとなると、いろいろやった上に、3年生になって、「これはまずいな。よし勉強するか」って急に勉強し始めたりね。
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