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宮嶋泰子さん
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野生の勘と呼んでください
- 佐々木
でも、スポーツ選手って山程いるでしょう? で、皆、様々な努力をしているわけじゃないですか。だから、一人に注目すれば、どの人だって素敵ですよね、極論を言ってしまえば。でも、その中でとびきり光っている人を見つけるっていうのも仕事でしょうし、その人をもっと光らせてあげる仕事でもあったりしますよね。でも、追っていても皆が金メダルを獲るわけじゃない。どうやって、人をみつけるのかな、って。
- 宮嶋
清水君のあの頃は、すごく素敵で、可愛らしくて、何も恐れるものがなくて、輝いていましたからね。彼を取り上げるのはとても自然なことでした。清水君を取り上げたら、きっと面白い番組になるだろうなって、ごく自然に思ったんですね。だから、どうやって人を見つけるのかって言われても……分からないんですよ。それは、野生の勘と呼んでください(笑)。
- 佐々木
野生の勘ですか(笑)。それじゃ、学びようがないですけど、でもね、私の場合、当時は、何を撮るのかを明確にしないと、取材に行かせてもらえなかったので、私がすごいなと思ったのは、宮嶋さんの作品というか、レポートを拝見していると、「撮りにいこう」と思って、意気込んで撮りにいって、撮ってきたものの中からつないでいるんじゃなくて、すごく長い期間、本当に自然な所を、日々、日記のように撮影していて、傍にいて、その中でいい瞬間を拾っているように見えたことなんです。すごく自然に。
- 宮嶋
でも、それはね……取材をしていると、分かっちゃうんです、大体。話をしていると、「ここが山だな」とか「ここがこうだな」っていうのが何となく分かったり。これまた野生の勘ということにしておいてください(笑)。
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