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第3回 久保純子さん
「『惑星』が出てきてから、あらゆる世界が拡がった」
久保純子さんとの出会いは、大学4年生のとき。某局のアナウンサー試験会場でのことでした。化粧室で、極めて至近距離ですれ違ったあの時の衝撃といったら。あまりのかわいらしさに、釘づけ状態。「一目惚れってこういうカンジかしら」と、しばらくまばたきができなかったほどでした。そのアナウンス試験で、留学時代の苦労話を、身振り手振りをまじえ「白髪がニョキニョキはえてきて……」と表現していたことを強烈に憶えています。
NHKとTBSの局の違いはありますが、同期入社となった我々は、不思議と働くフィールドが重なることが多く、特に新人時代はスポーツの現場でよく顔をあわせていました。右も左もわからず、ただオロオロするばかりだったあの頃。男性ばかりの現場で、居場所がなくていつも小さくなっていました。そんな中よく見かけた、マイクを手に懸命に取材する純ちゃんの姿を、どんなに頼もしく思ったことか。それは、「レコード大賞」を私が、そしてちょうど裏番組にあたる「紅白歌合戦」には純ちゃんが、となったときも同様でした。
そんなに頻繁に行き来できたわけではないけれど、画面の中で“自分らしく、のびのびと”仕事に臨んでいる姿を見かけるたびに、私もがんばらなくちゃ、と励まされたり、これでいいのか、と我が身を振り返り立ち止まったりしてきたことを思い出します。
結婚、出産と、彼女を取り巻く環境も、この数年で急激に変化したことと思います。そのあたりのお話もうかがいたい!と、久しぶりに会える嬉しさに、ウキウキしてお待ちしていたら……あの華奢な腕に軽々とベビー・チェアーをぶら下げて「あー、久しぶりぃ!」と爽やかに登場した、久保純子さんなのでありました。
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【1回】 | 「惑星」が出てきてから、あらゆる世界が拡がった その1 |
【2回】 | 「惑星」が出てきてから、あらゆる世界が拡がった その2 |
【3回】 | 自然な結婚への流れ その1 |
【4回】 | 自然な結婚への流れ その2 |
【5回】 | 悩みの妊娠から幸せの妊娠へ |
【6回】 | どっこいしょの妊娠生活 |
【7回】 | 惑星を出したあとの、育児 その1 |
【8回】 | 惑星を出したあとの、育児 その2 |
【9回】 | 自分の、年齢の、仕事。 |
【10回】 | マイナスよりも、プラスのほうが必ず多い。 |
【11回】 | なりたくない自分にはなりようがない。だからならない。 |
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くぼ・じゅんこ
1972年1月24日生まれ。ニューヨークパイオニア・セントラル高校、慶応義塾大学卒。
1994年NHK入社。「ニュース11」スポーツキャスター、「ポップジャム」「プロジェクトX」の司会、「紅白歌合戦」では98年から3年続けて紅組司会を務める。
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