今回の円高は、けっして円高ではない

みなさん、投票＆投稿、ありがとうございます。本日付けのコメントを拝見すると、利用している「外貨建ての金融商品」に関するものが多かったですね。特に、米ドル預金が円高で目減りしてしまい、がっかり……、という人が圧倒的でした。

ということで、今週は外貨建て商品、中でも米ドル建ての商品（預金やMMFなど）に関するお話が中心になるんだろうなあ……。みなさんの中にも、外貨建ての金融商品を利用している方、これからチャレンジしようと考えている方が多いでしょう。tomokoさんからもリクエストがあったことですので、その参考になるようなコメントを頑張りますね。

そこで、今日はまず、「今回の円高は、けっして円高ではない」という点を認識しておきましょう。つまり、「円に対してドルが安くなった」（ドル安）というのが事実であって、ほかの通貨に対して円が独歩高（どっぽだか）を演じているわけではないのです（この辺りについては明日、詳しく解説します）。

それに、インターネットなどで為替の長期チャートが見られる人は、ぜひご覧いただきたいのですが、2000年（平成12年）は1ドル＝102〜112円のレンジでした。つまり、現在の円ドル為替相場は「3年前の水準に戻った」だけの話。だからけっして、円高ではないんですね。

思い起こせば、ここ2年ほどは、日本経済が崩壊するとか、日本が破産するとか、悲観的な見方が圧倒的でした。そのため、為替（円）が売られて円安になっていたのが、日本の復活とともに元の水準（100〜110円）に戻ってきた、というふうに浅井は認識しています。だから、米ドル建て商品の利用はもうしばらく待ったほうがいいでしょう。一方、すでに持っている人は、……明日のコメントをお読みください。