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今週のテーマ会議番号:2780
日本国憲法第9条の「改正」に賛成ですか?
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5日目/5日間
働く人の円卓会議
3位
【開催期間】
2009年07月20日より
2009年07月24日まで
円卓会議とは

伊勢崎賢治
プロフィール
講演依頼
このテーマの議長
伊勢崎賢治 東京外国語大学 大学院地域文化研究科 教授
円卓会議議長一覧
改憲Yes派のみなさんは、「いかに戦わずして国を護る」のためにも“抑止力”として最低限もしくはある程度�……
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4日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 国家防衛は錠前のようなもの (KenMeg・アメリカ・パートナー有・41歳)
私は戦争には反対です。しかし9条の見直しは必要だと考えます。国の防衛は錠前のようなものだからです。今の防衛力は容易に開く鍵でしかありません。国家のセキュリティが強固であれば拉致被害者も抑えられたと考えます。日米安保といっても、国内の米軍基地周辺では、日本庶民の生活も危ぶまれる事件が起こり、とても安全を保障されているとは思えません。知人の退役米国軍人は、日本の自衛隊の話題になると鼻で笑いました。自立した国家防衛と、敗戦当時のままの憲法の見直しを希望します。

yes これからは平和ボケでは危険 (dandelion・東京都・パートナー有・45歳)
戦後日本が平和を謳歌できたのは、アメリカが強大な経済力と軍事力で世界の覇者として君臨した世紀であったことが前提である。その前提あっての憲法9条だ。今後、世界におけるアメリカの覇権が弱まり、世界が多極化し、日本にとって中国、北朝鮮の脅威が現実味を帯びてくる中、日本が独立国家として存続するために防衛力は必須だ。戦わずして国を護るためには、弱点をみせないこと、つまり、ある程度の軍事力と国際協調体制の強化が不可欠。ただし、友好国の利益ではなく正義を優先すべきだと思う。

yes 憲法を身近に (真打ち・栃木県・パートナー無・39歳)
万策尽きたとは思いたくないが、第9条と国防の狭間に、もし自分が"改正をしないとの考えの元"に立った場合、どのような調整や対応をしていくのかと思うと頭を抱えてしまう。血を見ずの方法が良い事は充分理解しているが、想定外の事態に備えるべく、憲法第9条と国防の狭間で苦慮している人達が大勢いる事を踏まえ、もっと憲法に触れる機会を設ける事が、改正の是非を問う以前に重要ではないだろうか。

yes 憲法9条は平和を愛する理念 (れい・まぐに・秋田県・パートナー無・45歳)
9条改正に反対するのは、平和を愛する故ではないでしょうか。しかし北朝鮮の国策が他国への侵略や拉致を当然としたものである以上、平和を守り「戦争をさせない」ための手段を日本はもつべきだと考えます。侵略のための武器ではなく、人を生かし平和を守るために。もし核攻撃が行われたなら、一瞬にして日本の数十万の人間が犠牲となり、そしてアジアや世界に覇権を目的とした戦乱が拡がるのではないでしょうか。日本の平和のみならず、より大きな平和を守るために改正に賛成します。

no 大切なのは対話 (chicof・東京都・パートナー有・40歳)
拉致問題を複雑にしたのは、日本が援助の約束を勝手に反故にしたからでは。先週、蓮池氏のお話を伺いましたが、やはり制裁等の強硬な姿勢でなく、直接朝鮮と対話し、協調の上で問題解決を図るべきとの考えのようでした。私にとっての9条はアメリカの傘の下で守ってもらう消極的な立場ではなく、戦争を放棄したことによる、どの勢力にも組しない公平で積極的に平和実現を希求できるという立場です。確かに日本に9条はもったいない。でも、それを価値あるものにできるのも日本国民の私達です。

no Giverになりきる (miyayoda・東京都・パートナー有・34歳)
「いかに戦わず国を穫るか」、とってもチャレンジングな投げかけだと思いました。私は、これからは意図して、物資や人財を北朝鮮にgiveし続けて、どんどん北朝鮮内部に入っていくことを提案します。相手がわからないと、何が効果的かわからないと思いました。相手を知ることで弱点や内面がみえてくるような気がします。最近、パートナーとの生活でもそう感じています。(笑)

no 歴史に学ぶ (大和こころ・東京都・パートナー無・43歳)
有名な「孫子の兵法」に“彼れを知りて己を知れば、百戦して殆[あや]うからず。”とあるように、日本の拉致被害者やそのご家族の方々と北朝鮮の人々の互いの立場を理解できる、互いを受け入れられる心の器、大局的なものの見方が、戦争という現実を引起こさない、いや引起こせない人間を創ると思います。原爆を2個も食べている日本人だからこそ、この平和憲法の深い理解から、対処法ではなく戦争の根源(=人間の限界)を明確に知ることが、最も価値ある私たちの生き方に繋がると思います。

no 9条という重荷を背負う (peppermint・東京都・パートナー有・46歳)
映画で『亡国のイージス』を観たときに、現実に起こりそうな事だなと感じていたので、田母神氏の論文とそれに賛同する自衛官が少なからずいるとの報道に、やっぱりなと思いました。私は自分の身は自分で守るものだと思うので、相応の装備は必要だと思います。ただ、自衛隊の活動への法的根拠ということならば、可能なら個別法や法の解釈で対応する方が望ましい気がします。観念的なものとしてではなく、9条という重荷を背負うという気概がなければ中国や韓国、北朝鮮に対応できないと思います。

no 複雑 (ポーチュラカ・福島県・パートナー無・41歳)
9条を守りたい気持ちもあるし、北朝鮮の行動をなんとかしたい気持ちもある。とても複雑な気持ちです。9条を改正すれば北朝鮮との関係が変わるのでしょうか。このままでよいはずはないのですが、どう考えるべきなのか迷います。
5日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
拉致 − 左右の垣根を超えた闘いへ
改憲Yes派のみなさんは、「いかに戦わずして国を護る」のためにも“抑止力”として最低限もしくはある程度の(たぶん核武装まで行かずに)軍事力を持つべきだ、ということを共通に考えておられるかと思います。改憲No派のみなさんの中にも、それはしようがない、と思う方がおられることでしょう。

ただ、そうやってあらかじめ軍事力を持ってしまうと、武力以外の方法で国を護る気概がお座なりになる、「武器は持っていれば必ず使いたくなる」というのが、改憲No派の気持ちの根底にあるのではないでしょうか? 

じゃ、武力を持っていても使わない自制力を、どう国家として維持するか?

自衛隊という軍事費的に見ても世界有数の軍事力を持ちながら、自衛隊は今の今まで、全ての海外派兵において“一発も撃ったことがない”という事実は、まさにこの自制力が既に発揮されていると言えるのでしょうか? だから、あまり騒ぎ立てる必要はない?

だとしたら、この自制力は何によってもたらされてきたのでしょう? Dandelionさんが言うようにアメリカの傘の下で護られてきたお陰で、撃つ状況に置かれずに済んできた? それとも
……、9条がブレーキの役割を果たしてきた?

こんな議論をしている暇に、どんどん拉致被害者とそのご家族の寿命がなくなって行く
……。今、9条護憲派が、拉致被害者を取り返す具体的な方法を提示できない限り、その主張に説得力はあるのか? 僕自身に突き刺さっています。非常に苦しい……。

唯一Miyayodaさんから具体的な提案を頂きました。実は、このアイディアに近い主張の本が一冊、最近になって刊行されたのです。それも、被害当事者によるものです。
『拉致』(かもがわ出版)。著者はあの蓮池透さん。拉致被害者蓮池薫さんの実兄で、「北朝鮮による拉致被害者家族会」事務局長を勤めましたが、現在は脱退しています。副題は、ズバリ、「“左右”の垣根を超えた闘いへ」。

9条護憲に迷いを感じ始めていた僕に、唯一希望を与えてくれた本です。ぜひご一読を! 一週間ありがとうございました。

 【日本国憲法 第9条】

   1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
   2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。



伊勢崎賢治
東京外国語大学 大学院地域文化研究科 教授
伊勢崎賢治


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