
歌詞を書き終え、アルバムも完成した今、すごく心に残っているのは、小説の中の「永遠にあの桜の木の下に」というところなんです。もう一度それで詞を書きたいぐらい。何となくパッと思い浮かぶのは、「桜の木の下」というところのフレーズですね。情景も浮かぶような感じがします。
桜の木の下の一節もそうですし、青空から透明で強い光が差す場面などにしても、広々とした宇宙のような世界観があって、その空気を自分の中に取り入れることで読む人が浄化されて、救われる……。なんかそういう感じが、ばななさんの作品には満ちています。
どうしたらそういう広がりとか宇宙的な感覚が表現できるのか、説明はつかないけれども、その感覚にすごく共鳴するんです。自分も浄化される気がするし。今の自分が、そういう感じの中にいるんだと思います。
よしもとばななさんとの共通項といえば、お互い子育て中の幸せママだということだったりして(笑)。そういう幸せ感みたいなのも根っこにあるのかもしれません。
このリポートを読まれて、感じたこと、考えたことをぜひ教えてください。あなたのご意見をお待ちしています。
投稿する