オレンジのラインはエアコン。エアコンは素材の約8割が金属なので、リサイクル性は4品目中一番ですが、手間も一番かかります。エアコンのリサイクルは、パーツごとに分けてから行うため、手作業が多く、しかも室外機と室内機がセットでくるので、扱う量も多いのです。ラインでは20人近い方が作業にあたっていました。その間隔は約1メートル。人口密度も高めです!
※エアコンに使われているフロンガスは工場内で適切に回収され、密閉された状態で専門の処理会社に送ります。
エアコンをパカッと開けた時に現れる、密集した金属の板。これが「熱交換器」です(室外機にも付いています)。鉄・銅・アルミとすべて金属でできているため、リサイクルしやすいパーツです。破砕、選別した後に99.9%の高純度の銅・アルミに戻し、再び素材として使われています。
エアコンの心臓部である「コンプレッサー」。硬い鉄のケースに、細かい部品が入っています。「コンプレッサー」は固いので、ほかの工場では、これ以上の破砕・選別はほとんど行われていませんが、メテックでは、とことんやります。自社開発した工法・設備で、まるごと常温破砕した後、鉄、銅などを回収します。回収された鉄は、再びエアコンの「コンプレッサー」に使われます。
こんな「とことん」な姿勢が、高いリサイクル率につながっているのでしょう。 ※この記事は2003年掲載時の内容です