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金平 敬之助さん
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机をくっつけて、教育再生会議
- 佐々木
いろいろなお話を聞いているうちに時間も経ってしまったんですけど、私、「鏡は先に笑いません」っていうのも名言だと。本当に私たちは、日々、切磋琢磨して成長するのだと思います。金平さんご自身はどういう風に日々お勉強されたりされているんですか?
- 金平
お話できるような勉強はしていません。昔の難しい本を読んだり、歴史に名を残している人たちの伝記物を読んだりすることも、勉強になるし必要だと思うのですけれど、私の場合には、例えばですよ、教育再生会議が行われているでしょう。あの模様をテレビで見ていて、何を感じるか? ということから勉強するのです。つまり身近で見聞きすることから勉強するタイプです。
私の見間違いかもわからないのですけど、あのテレビの画面から、二つ、私は、感じたんですよ。1回目の会議は安倍首相が参加していました。まず感じたことは、「17名は無理だ」ということです。17名で意見をまとまるのは絶対に無理ですよ。せいぜい多くて7人ぐらい。ですから、ああいう場合だったら、三つのグループぐらいに分けないといけません。会議がうまく運営されるか、どうか。たいへん勉強になりそうです。
もう一つ、「あれ?」とお気づきになったかどうか分かりませんが、机の並べ方です。ロの字とかコの字型にしていないのです。くっつけてます。隙間がありません。
- 佐々木
そうでしたっけ。
- 金平
確かにくっつけていました。白いクロスで覆っていました。机がくっつくと、不思議なくらいお互いに「わが味方同士」って気持ちになるんですよ。一体感を持たせるのには最も簡単な方法です。「誰が、あれ、やったのかな?」と思いました。
- 佐々木
ロの字型にした方がいいっていうことですか?
- 金平
いや、くっつけた方がいい。珍しく、くっついていた。ああいう会議のとき、大体、ロの字型とかやるでしょ? 一番悪いのは、ニの字型。団体交渉になってしまいます。机をくっつけると味方になるんですよ、気持ちの上で。だから、そういう物理的なことですけれどもね、結局、人の心をまとめるのに役立つのです。その辺の感性。ああいう画面を眺めて、私は自分なりに教わるのです。江戸時代も車座になることをすすめていたようです。
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