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金子 奈緒さん
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朗読も、してみたい
- 佐々木
大体、金子奈緒さんという人が見えてきたような気がするんだけど、こういう仕事って、自分で作り出す仕事というよりも、やっぱり番組とかチャンスを与えられてっていうことが多い気もしますが、「こういう仕事がしたい」とか、あるいは「実はプロデューサーまでやってみたい」とか、あるいは「違う媒体でやってみたい」とか、何かそういう希望、ありますか?
- 金子
パーソナリティーって、わりと自由にさせてもらえるんですね。もちろん、番組や局にもよるんですけれども。例えばJ-WAVEの番組は凄く自由です。私の原稿って、真ん中がポコッて抜けていたりするんですね。
それはスタッフがもう分かってくれていて、「書いてもこの通りには行かないだろうな」とか予想されているんです。事実、その通りなんですけれど(笑)。分数・秒数だけ守れば思うことを話していいよって言ってくれる。でもね、そういうパーソナリティーのお仕事だけさせてもらっていると、今度は逆にきっちりと決められた文章を読む感覚を忘れてしまうということも起きてくるんです。
何となく、「あー」とか「うーん」って考えながらしゃべっていても、別に不自然じゃないし、それがいいから許されるんですけれども……。たまに、アナウンスっぽい、あるいはナレーションっぽい仕事をすると「あ、鈍っているかも」と思うことが無くもないんですね。
私の根底には、やっぱりアナウンス部門でずっとやっていたっていうのがあるから、いかに万人に対して、同じ目線で気持ちよく聞いてもらえるか、を考えるんです。だから朗読だったり、アナウンスだったり、ナレーションだったりっていう"読む"ことへの飢えも感じるのだと思う。ものすごく贅沢だけれど、そういう感覚は確かにある。だから、常に両方をちゃんとやっていたいと思って。
20/29
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