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丹下 一さん
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「100%取り組むこと」は、誰でもできる
- 丹下
大事なんだと思うんです。そこからなにか、生まれてくるものがあるはずなんですね。もちろん、キャリアを重ねれば重ねるほど、ゴールの遠さが見えてくるばっかりじゃないですか、どんな世界でも。最初は見えなかった可能性が、地平線がどんどん見えてくる。そこに向かって走り続けるしかないじゃないですか。たぶん、走り続けられる人生が与えられているというのが、僕の幸せだなって思うんですね。きっと佐々木さんもそうなんだと思うんです。いろんな可能性がどんどん広がって、お題を与えてもらえるじゃないですか。そのときに、与えられたときに、100パーセントそれができる人なんて、たぶんいないけれども、お題が与えられて「そうか、よし」と。
- 佐々木
100パーセント取り組むことは、誰でもできるからね。
- 丹下
そうなんです。
- 佐々木
「100パーセントの結果じゃなくても、100パーセント全力でそこに向かっていくことはできる」ということですよね。
- 丹下
そうです。その100パーセントに向かい合うということが、なかなかできないんですよ、人間は。「えっ? これ、やってないし、ええと」という風に、いつも、びびっちゃう。それも大事なんですけれども、でも、自分を信じて、フッと一歩踏み出す。その、踏み出す勇気みたいなものを、演劇の世界で僕は学んだと思うんです。
- 佐々木
たぶん私も、どこか過去の時点で、そういうことを学んだんだろうなって思ったんです。「できないかもしれない」あるいは「やったことはない」というような仕事を言われても、「やります。できます」と言えて、それを全力でやっていくなかで自分も成長していく。……でもそれは、教えることができるんですか?
- 丹下
僕の場合、言葉で説明するよりも、体でそれを学んでいってほしいと思っているんです。講座の中では、ちょっと全然違う形で、気づかないうちに体験してもらうというので、お馬鹿なゲームをいつまでも続けているうちにっていうことなんですけれども(笑)。だれでも体験していただけます。
17/25
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