ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第70回 一色 真司さん

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株式会社代々木学園代表取締役社長、代々木高等学院学院長
一色 真司さん
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裁量次第で、何でもできそう
- 佐々木
規制改革に関してお尋ねしたいんですけれど。今回、特区を活用していますけれど、これからの学校について、今の規制絡みで、どんな問題意識がありますか?
- 一色
実際に今回、特区をやってみて一番思ったのは、戦前、実は厳しいのに、あんな学校があったっていうね、トットちゃんの学校があったっていうのと同じで、僕は、一番大事なのは、裁量者の育成だと思っているんですよ。で、日本の法律は、僕は、素晴らしいと思うんですよ。グレーゾーンがいっぱいあって(笑)。要は、裁量者次第なんですよ。特に教育の世界はね、裁量次第で、どうにでもなっていく。
だから、結局、校長先生の権限を拡大するとかっていうことも、たぶん1つだと思うし。1つの尺度をすべてに当てはめなきゃいけないんですよ、制度が走りすぎていくと。で、その中には収まらないですよね、間違いなく。
年齢で切っちゃってますよね? 成長過程が違うのに。3年や5年ぐらい違ったって当たり前なんですよね。
- 佐々木
学年のことですか? 年齢と学年の関係ももっと自由に、ということ?
- 一色
そうですね、その子にとってのその年齢層のときに、できるような仕組みとか考えていくと、やっぱり、制度で縛れるはずはないと思っているんですよね。
だから、そういう自由裁量枠の学校があってもいい。「全部そうする」ということではなくて、僕らみたいな「オルタナティブ」が。「オルタナティブ」っていうのは、レアケースで、当然、僕はいいと思ってるんです。ただ、「そういう子たちの、やっぱり受け皿としてできるようなものの仕組みだけは、やっぱり作る必要があるんだろうな」と。
だから、アメリカなんかでも、チャータースクールっていうのが、いっぱいできてきましたけど、あれも、州によっては全体の2パーセントとか3パーセントとかって、パーセンテージを決めてるんですよね。
だから、基本の部分でちゃんとできるのが、当然、母集団ですから、圧倒的に収まるんでしょうけど、そうでない子。これはもう、天才もそうだと思うんですよね。
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