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池上 彰さん
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経済学を勉強すると、世の中の仕組みが説明できるんじゃないかって
- 池上
ええ、どっちかっていうと内向的でした。
- 佐々木
それは、ご両親の教育というよりも、知らず知らずのうちに本にはまっていたということですか。
- 池上
そうですね。周りに本があるから。
- 佐々木
作家になろうとか考えたりしなかったんですか。
- 池上
そんな気持ちは全然なかったですね。単に本が好きなだけで。
- 佐々木
では、どうして経済学に?
- 池上
高校のときに政治経済の授業を受けて、経済って面白いじゃん、って。大学受験生として高校3年でどうしようかっていう、とても多感なときに、ベトナム戦争があったり、ストライキで大学が閉鎖され、経済で世の中が動いていることを実感したんです。経済学を勉強すると、世の中の仕組みが説明できるんじゃないかって思ったりして。
また、私が子どもの頃って、貧しい人がいっぱいいたんですよね。学校の中でも、それこそ生活保護を受けている子どもたちもいました。普通の公立小学校ですから。食べるものも本当になかったり、給食費も払えなかったり、あるいは、本当にお腹が空いていると、吐いたりするんですね。子どもが同じ教室の中にいて、なんで貧富の差って起きるんだろうかってことも考えるわけですね。
で、経済を勉強すると、みんなが豊かになる仕組みがわかるんじゃないかっていうふうに思ったりしました。
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