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陰山 英男さん
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食材の数を増やすと、成績が上がる
- 佐々木
睡眠の他には、食育のデータ、出ましたか?
- 陰山
はい。僕が使ったのは、広瀬さんという1989年に中野の第六中学校の教頭先生だった人がとったデータです。たとえば、食材の数を増やすと成績が上がるっていうデータです。それを毎年、保護者に配って、「食事は非常に大事ですよ」ってことを徹底的に繰り返し知らせたのです。とにかく、得意技が徹底反復ですから。
- 佐々木
はい。
- 陰山
その結果、実際にそれぞれの家庭の食事の内容っていうのがレベルアップしていったのです。その食事と睡眠、それから学校での読み書き計算。これが車の両輪になって、それこそ50人の卒業生の中から国立大学の医学部に何人も入るというようなことが起きました。この食事のことについては『学力をつける食事』っていう本に詳しく書いてあります。
- 佐々木
後、朝食を食べること、ですよね。それもパンよりご飯、と。でもパンが主食の国から反論が、ってことになりません?
- 陰山
そうですよね。ただね、世界一の学力の国フィンランドの主食は芋だということです。すると、ごはんも芋も、腹持ちがいいということのようなんですよ。僕も「エッ」と驚いたんです。あとは、遊びですね。
- 佐々木
遊びとは、要するに外で遊ぶことですね?
- 陰山
そう。それも、いろんな年齢で遊ぶ。子どもが子どもになっていくプロセスっていうのが、今はほとんどないっていうことなんですよ。だから、子どもが本来つけるべき学力もついてこない、体力もついてこない、ということになる。そのままで成人してしまったら。なんともならないところまできてしまってる。
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