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山川 隆さん
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テレックスから電子メールへ
- 山川
商社というのはテレックスをすごく使うでしょう、だから商社の人間という立場からテレックスから電子メールへの移り変わりを見て面白いなあと思うのは、テレックスっていうのは、部とか課とか、そういった組織に対してアドレスが振られる。
電子メールというのは個人なんですよ。そういう新しいリソースが、個人に対して割り振られるのか組織に対して割り振られるのかで、生産力がうんと違ってくるんですよ。
それで、おりしもOAブームとか、パソコンが入ってきたときに、最初はだんだん、OAコーナーとか置かれていたのが、自分の個人の机に来るわけですよね。それがさらに、ノートパソコンになってきて。
それと機を一にしてですね、そういうOA機器を使う人に対して、ネットワーク上のアドレスが、ひとり、ひとつ、割り振られるようになった。
- 佐々木
確かに。昔はフロッピー持ってプリンターの前に並んでましたからね。
- 山川
それでパソコンが、清書機から思考を助ける道具に変わってくるわけですね。使い方として。
これは戦争なんかでも、義経の時代みたいにですね(笑)、えらいご領主さまだけが馬に乗って出て行って戦争するんじゃなくて、全部その、農民の子であれなんであれ、要するに、みんな戦力です、っていうコンセプトに早く切り替えたほうが、強いわけですよね。
同じように、テレックス1本打つのに課長の了解を得るというような、そういうような形ではなくて、全員がアドレスを持って、自分の意思において仕事を進めていける、と。これ生産力上がるんですよね。
16/24
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