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山川 隆さん
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企業のセキュリティ対策は
- 佐々木
上がるんですね。でも、個人にとっては自分の実力をさらけだす環境になるわけだし、企業にとっては、同時にリスクになるんですよね。
- 山川
で、そうすると、一人ひとりをそうやった時にリスクって、きちんと評価してきて、対策を講じているのかっていうのが問題になってくる。
最近、働く場所、あるいはデータを使う場所はここだけにしなさい、家から会社のコンピューターにアクセスしようというのはだめです、と言っているでしょう。私は賛成できないんです。一方でわれわれは、一生懸命「いつでもどこでも」という形をやっているわけです。
- 佐々木
すごく難しいんですよね。個人情報のことも考えると。たとえばね、私たちの会社も当然スタッフ個人のパソコンには情報をおくらない。機材の持ち出しは申請する、となっています。
- 山川
どう解決していくのが一番いいのか。本当にいい解決策が、まだ得られてないんですよ。確かに企業の側から見るとですね、酔っ払ってカバンを置き忘れるような人間がパソコン持って歩いていたら、危なくてしょうがないですよね。
- 佐々木
そうですよね。先日、インターネット業界の経営者の方々とお話しているときに、セキュリティの問題になりました。今、大企業はパソコンのUSBが使えないように、つぶしてからスタッフにパソコンを渡している、と。全部コピーされてしまう危険があるので、使えないようにしてある、と伺いました。
- 山川
パソコン本来の姿として正しいのかどうか、ですね。
- 佐々木
そうですよね。だけれども確かに、悪意を持った人が、そこで何分かあれば、全部をコピーしていけますから。難しいんですよね。
- 山川
技術的にはそういうことができるという世の中になってしまっている。だからそういう技術がもたらした可能性を一部制限してしまって、一部安全を確保しましょうという形になっているんですよね。ですけれど、本当に制限して正しいんでしょうか。
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