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5
作家・翻訳家
松本 侑子さん

目の当たりにしたプロの仕事

松本

そうでしたね。でも番組の1回目が始まる前は、もっとすごかったんですよ。「これがこけたら会社が倒産するかもしれない」って言われていたので、絶対に失敗させてはならない思いで徹底的に試行錯誤する。

一つの特集を、まずどうとらえるか、ということで激論を戦わせ、カメラワーク一つにしても、反省会で検討し合う。大学生だったわたしは、100人近い大勢の有能なスタッフが、真剣勝負するプロの現場を初めて知って、「一流のプロの仕事は、こういうものなのか」と衝撃と洗礼を受けたんです。

この番組の立ち上げ時期、メジャーになれるかどうか、struggle(=もがく)して、徹夜でビデオ編集して努力を重ねているディレクターたちの姿を見て、「プロの仕事は、これくらいしないと駄目なんだ」ということを叩き込まれました。

それは今、作家になって一人で執筆をする上で、最後まで手を抜かない、その時持てる力を全部出すのがプロだと、彼らの仕事ぶりを思い返して、どんなに寝不足でも、最後にもう一度、最初から読み直して書き直すようにしています。本当にディレクターたちは歯を食いしばって最善を尽くしていた。

佐々木

87年にわたしが入ったときもそうでした。要するに、番組がスタートしてから2年ほど経ったところで、視聴率が毎日20%台、時に30%に達するという時期だったんですよね。

今思えば、あのころは立ち上げの壮絶な時期を乗り越えて、世の中に評価されたっていう番組絶頂の時代で、みんなすごいチームワークがあった。そんな時期にわたしは何の前触れもなく突然採用されて、みんなから無視されて……。

松本

そんなことないですよ。「きれいで、頭のいい、英語の堪能な人が来た」っていう感じで(笑)。男性たちは、あまりにも知的で都会的な女の人が来て、どう接していいのかわからなかったんですよ。変なことを言うと、ばかにされるんじゃないかと思ったんでしょう。かをりちゃんに、どう声を掛けていいのか、はにかんでいたのを覚えてます(笑)。一見すると、みんな素っ気ない感じがするんだけど。

佐々木

そうですか? 毎朝顔を合わせているのに、誰も「おはよう」すら言ってくれないし。

松本

そうだよね(笑)。

佐々木

教えてくれる人が誰もいなかったから、何をすればいいのか、どこに行けばいいのかわからないまま、一日が終わっていくんです。ただ、番組の反省会に出席して、その後飲みに行って、明け方までね。あのころみんな毎日飲みに行ったじゃないですか。

松本

それが学生だったので飲みに行ったことがないんです。

佐々木

わたし、とにかく右も左もわからなかったから、ディレクターに誘われると、行かなくちゃいけないと思って付いて行ってたのね。それで様子を見てると、「今日のあそこのカットの撮り方の……、カメラの位置が何メートルこっちだったら……」と始まるのね。「こういう表情が撮れるのに」とか「あのコメントとあのつなぎの絵にインサートでこういうのを入れないのはなぜだ!?」とか、朝までみんなやってるのよね。「すばらしい! ここは理想の職場だ!」と思ったわね。

ニュース番組って、画面ではニュースを読んでいる人たちしか出ていないけど、裏には100人以上の人がいて、みんな取っ組み合いのけんかになるくらい、信念を持って仕事をしているんだってことを見たんです。

松本

久米さんも初めての報道で大変な熱意だったし、小宮さんもすごく上手だった。そういう有能で魅力的な人たちの中で、わたしはテレビの才能がなく、とっさに気の利いたことも言えず、リポートをすればするほど、いやになるくらい下手でした(笑)。

思い出したくもない生中継の苦い記憶もあります。横浜球場のプロ野球の中継とか、それからあれは企画自体が無謀だったと思うんですが、師走の夜、忘年会シーズンの大阪の繁華街で生中継させられた時、大勢の酔っぱらいが押し寄せて来て、カメラマンは殴られるわ、わたしのマイクは持って行かれるわで、めちゃくちゃなことになって(笑)。その時も、やっぱりわたしはテレビには向かないんだと落ち込みました。

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