ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第49回 田中里沙さん

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田中里沙さん
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きっかけはお茶くみ
- 田中
広告会社に入ってからは、制作の進行係だとか、総務系の仕事とかをやってたんです。でも、わりと仕事に余裕があったので、編集長が来て、その編集部隊ができたときに、まあお茶を出しながら、大変そうだなと思って、「お手伝いしましょうか?」と声をかけたんです。それが運のつきで、そこからなぜか編集部に入ったという(笑)。
- 佐々木
本当! それはすばらしい。じゃあ、総務だったのに、編集に携わるようになったんですね。お茶を出しながら、何かお手伝いしましょうか? って。経営者から見れば、一番いいパターンだと思うんですよ。
- 田中
そうなんですか。
- 佐々木
学生さんも含めて、よく「いい職がない」だとか、「このポジションじゃどうとか」とか「自分に向いた仕事がない」とか「やらせてもらえない」と聞きます。でも私は、チャンスはどこにでも転がっていると思うんです。お茶出しとかコピーは勉強になるだけでなく、他のスタッフが入れない会議に顔を出せたりするじゃないですか。
- 田中
そうですよね。だから総務系のときもやっぱりね、社長のところにいらっしゃる、銀行の頭取、支店長から、クライアント企業の経営者や幹部、みんな、一応は顔が見られるわけじゃないですか。すごくいいチャンスだな、って思ってましたよね。
- 佐々木
でもその中で、やっぱりお茶出しながら、私もやりましょうか、っていう人はなかなかいなかった。
- 田中
そうですね。総務系だったので、会社の中をいつもきれいにしなきゃいけないとか、早くみんな仕事を終えてとっとと帰ってくれればいいのに、と思ってたところに、なんかややこしい、忙しそうな仕事が来たから、だったら手伝っちゃったほうが、自分のストレスにならないからいいって思った。
- 佐々木
ああ、そうか。この人たちが毎日帰るまで待っていたり、管理したりするならば、自分が手伝って皆が早く帰れたら、総務的に良い、と思ったんですね。おもしろい。
- 田中
そうそう。そうなんですよ。無駄な時間が、って。そんな感じで最初は手伝い始め、でもあるときからもう……
- 佐々木
頭角を現し始めた。
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