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田中里沙さん
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広告からコミュニケーションへ
- 佐々木
96年から編集長で、今、2005年でしょう。9年、10年。媒体の変化がすごく激しかったと思うんですけれど。
- 田中
激しかったですよ。
- 佐々木
宣伝会議って、広告と広報、両方を視点として持っているわけですよね。
- 田中
そうなんですよ。
- 佐々木
新聞、雑誌、ラジオ、テレビに、インターネットも加わった。この10年をどんなふうに田中さんは分析しています?
- 田中
そうですね。あそこにおいてあるのが、第1号からあるんですけれど、これがバックナンバーなんですね。1970年代にITのことをやってたり、スポーツマーケティングもテーマにしている。でもやっぱり劇的な変化があったのは、金融ビッグバンとかいろんなものが起きて、広告もビッグバンが起きたんですね。ちょうど98年のあたりになると思うんですけれど。
ちょうどその頃に、ドラスティックに広告が変わる、っていう感じになってきて、だから途中で、その頃組んだ記念号で、「広告からコミュニケーションへ」ということを言ったんですね。広告とか宣伝とか、これまでは、決められた枠の中で、メディアはメディア、表現は表現で分かれていて、その中に表現していく、っていう時代だったのが、枠自体を考えよう、みたいな。
コミュニケーションは、やっぱり人と人とが繋がることなので、それをどういうふうにすればいいかと考えることなので、広告からコミュニケーションに、概念がすごく広がったというふうに思っているんですね。それが大きな転換ですよね。そこにメディアもいろいろ変わり、生活者とのつきあい方も変わり、ということだったのです。
- 佐々木
媒体が変わるというよりも、付き合い方が変わるっていうことなんですね。
- 田中
そうですね。
10/25
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