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田中里沙さん
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売れなければ、雑誌はただの環境破壊
- 佐々木
編集や取材の中で培ってきた感覚が、ある意味田中さんの大きな魅力だと思うんだけれど、一方で、編集長は経営的視点も必要ですよね。多分PL/BSをみたり、分析したりもする。
- 田中
そうですね。責任の範囲が大きいですよね。雑誌を作っていればいいだけじゃない。やっぱり紙ですからね、作って売れなければ、たいへんたくさんの本が戻ってきて、環境破壊になっちゃうわけですよね。だからやっぱり、売れるものをきちんと作らなければいけないというような責任。
で、その数字で見られる部分と、やっぱり数字にまだ表れない部分というのがあるので、どういうふうに考えていくかっていうのは、やっぱり整理をしました。あと、過去から学ぶことってすごくたくさんありますよね。うちには約半世紀の蓄積がありましたから、過去にどんな会社が『宣伝会議』を応援してくれていたのかとか、どんな人たちが読者だったのかとかを、バックナンバーを見て研究することから、まず始めましたね。
- 佐々木
いきなり経営の勉強をしようということよりも、とにかく歴史を振り返るっていうところから。
- 田中
そうですね。そこで、どんな広告主の人がいたのかとか、そのときどきっていうのもあったでしょうし。やっぱり、業界・業態的に、宣伝会議と組むと上手くいくっていうふうに思ってくれているクライアントもあったので、そういう方にお会いしました。
そういう人にアポイントをとっていくと、今現役じゃないからこの人紹介するね、っていうことで紹介していただいたり、というので、随分繋がりができましたね。あと、昔読んでいたとか懐かしいとか、学生時代に好きだったとかいう経営者の人も、幸い宣伝会議には多かったので、そういう人たちがわりと、じゃあこれから伸びていく雑誌なので、一緒にやろうか、ということを言ってくださったりとかは、ありましたね。
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