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フリーダイビングトレーナー・アプネアフォトグラファー
菅原真樹さん
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84歳で、世界チャンピオン級の無駄のない潜り
- 菅原
で、今公式に残っている世界記録が、最初は30メートルだったんですね。その時代よりも前に、もう末子さんは潜っている。ですから、そういう競技があったら世界チャンピオンになってたくらいの実力なんです。
- 佐々木
そんなにすごいことなんですね。それに海女さんって、ただ潜ってタグを取ってくるのと違い、下で仕事をするわけですよね。潜ったところで、カキを探し、採ってからあがってくる。
- 菅原
そうですね。それも1日連続4時間、孤独な仕事をされるんですね。彼女の潜るところっていうのは、非常に岬の断崖絶壁で、ものすごい場所です。実際に行かれると分かるんですけれども。そこに、昔は重たい岩牡蠣を入れる為の「しま桶」を断崖に下ろして、自分で磯から入って、取ったものをまた上げて、そしてまたそれを上に上げるっていう。非常にハードな仕事なんですね。で、流れもきついところです。
- 佐々木
どのくらいの分数潜るのですか?
- 菅原
2分ぐらい潜って、1分半から2分くらいの休憩で、また入って。入ったらすぐに的確にカキを。それも、割ってしまうとダメなんですよ。ですから、非常に神経も使うし、慌てちゃいけないっていうことでね。で、大切に採って上がってくると。
水中での移動も本当に無駄もないし、潜り方もすばらしい。――写真を撮らせていただいたのですが、非常にもう、どんな世界チャンピオンでも、これだけシンプルに潜れる人は少ないんじゃないかな、っていうような。
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