ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第33回 南坊 博司さん

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南坊 博司さん
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「起業する」と妻に切り出す時
- 南坊
いやあ、それはもう波乱万丈というんですか。妻と浪人している息子とその下の娘がいるんですが、3人ともびっくりしたと思います。
- 佐々木
わたしの場合は、独身のときに会社をつくったので誰かに相談するなどの体験がないんですが、やっぱりご家族に切り出されるタイミングなど、大切なんですよね? どうされたんですか? 食事の席などで、「実は……」と?
- 南坊
ええ、そのときは、普段行かないようなレストランへ妻をお昼に誘って、まずは当時の会社のこと、自分の仕事のことを説明しながら、切り出したんですね。
- 佐々木
ドキドキしましたか? もうプロポーズ以上に。
- 南坊
ドキドキしましたよ。プロポーズ以上ですよ。いまだにプロポーズされたことは「なかった」と言っていますけどね。
- 佐々木
(笑)。
- 南坊
で、説得に入るわけですよね。でも、もう止まらないだろうと彼女も半分は思ってるんですよね。
- 佐々木
「えっ?」っと驚いて聞き返しながらも、食事の席ですから、静かにしている、ということですか。反論はなさいましたか?
- 南坊
いやあ。かといって「やめて!」って泣き叫ぶわけにいかないですからね。
- 佐々木
そうですね、レストランですものね(笑)。そういう話は、家じゃなくて外を設定したほうがいいわけですね。
- 南坊
そう、そうなんです。それは大事ですね。周りの目がありますからね(笑)。家だとどんな物が飛んでくるかもわからないし、ガラスを2〜3枚叩き割られるかもしれないので、そこらへんのリスク管理はしっかり(笑)。
- 佐々木
やはり本番は高級レストランで、ですね(笑)。それで、奥さんは、しょうがないな、となる?
- 南坊
むしろ積極的に頑張ってという雰囲気でしたね。
- 佐々木
それはよかったですね。たしかに、インドネシアから帰って来ないより、東京で会社を設立してくれたほうがずっと安心、と思っていらっしゃるかもしれませんね(笑)。
- 南坊
かもわからないですね(笑)。それに、言い出したら聞かないだろうと思っていたでしょうけれど。ただ、もちろん起業も大事件ですけれど、わたしにとっては、住友石炭鉱業を辞めるときのほうが大事件でした。
- 佐々木
ああ、そうですよね!
- 南坊
実はそれ以前にも転職したいと何回か切り出していたんです。それはいつも話し合うごとに駄目になっていたんですが、最後の最後で役員を辞めたいといったときは、ちょっと……。
- 佐々木
それらは、自宅でお話になって、なかなか激しいお話し合いになった、ということですか? で、そこから学んで、起業の話はバッチリ、ということですね。
- 南坊
はい、学習しました。レストラン、大切です(笑)。
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