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川村秀樹さん
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部長と社長の違いは
- 佐々木
ところで社長向けのメディアトレーニングのお話を伺いましたが、確かに今までは文字になる場合が多く、話した後での訂正もできたけれど、それが声のまま、動画になると、もう修正しようがない。社長も相当訓練しなければいけなくなりますね。もっと言えば、好印象を与えればいいというわけではなくて、2 年後、3年後の市場を作り出すような発言を日々積み重ねていくということですよね。
- 川村
そうです、そのとおりです。ですから、説明することは、社長の仕事ではありません。
たとえば、「こういう新技術を開発しました、この新技術の特長は何々……」と。というのはある程度の素養がある人ならば、知識の問題ですから、部長に任せればいい。
社長の話すことは3年先のことですから、今その話をしたって目の前に見せられないし、最終的には相手にわからない話をしなけりゃならないわけですよ。
- 佐々木
聞き手にしてみるとよく考えてみてもわからないけど、なんか夢があるな、と。
- 川村
そうです。「じゃあ、この社長について行こうかな」と。ですから、社長の話し方のポイントは説明じゃなくて、説得かな、ということになるんです。
納得してもらう、これは基本が全然違いますよね。部長もトレーニングしますけれど、部長クラスは、どちらかというと「わかりやすく」ということが主眼ですよね。社長になってくると、はなからわかってもらえないんだろうから、納得してもらうための話し方がポイントになりますね。
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