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廣田尚子さん
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ニューヨーク近代美術館からの突然のファックス
- 佐々木
国内コンペの後に海外でも注目されることになるわけですが、初めて海外に出展するというのはドキドキされることですよねえ? ミラノでの展覧会が初めてでしたっけ?
- 廣田
ええ。でも最初の展覧会には自分は行かず、作品だけ送ったんです。仕事が忙しかったことと、まさか自分の作品が海外でそんなに受けるとは思わないから、とりあえず送っておこうと。「見ていただく機会があってよかったな」という程度のものでした。
でも、そんなふうに自分が行かなかった時に限って、いろいろなことがあったりする。初めての展示会で、有名な建築家のアレサンドロ・メンデーニさんという方が買ってくださったんです。すると友だちから「なんで来なかったの!?」と言われて。でも、それで改めて個展をやらせていただくことになったんです。
- 佐々木
98年はMoMA(ニューヨーク近代美術館)で、その後、アムステルダムの美術館で「NAOCA」のバッグが販売されているということですが、これはすごく大きなステップでしたよね。 これはどんなふうにして実現したのですか?
- 廣田
ある日家にMoMAからファックスがビビビ、ときたんです。まったくの突然で(笑)。
ファックスにはニューヨーク近代美術館(MoMA)の関係者の方が、雑誌のコピーにマルをつけて、「これあなたの?」というふうに書いてあったんです(笑)。
98年の「The I.D. Annual Design Review」(アメリカ)のコンペで入賞したとき、アメリカの雑誌に掲載されたんですね。その雑誌のコピーでした。
- 佐々木
わ、すごい。
- 廣田
それで、どういうことかたずねたら、興味があるから見たい、ということだったので、すぐにニューヨークに飛んで行ったんです。
- 佐々木
雑誌の記事で、ものすごいインパクトを受たんですね!
4/13
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