ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第18回 藤野英人さん

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藤野英人さん
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消費者が変わり、そして経営者も
- 佐々木
それは何年ぐらいのスパンで考えているんですか?
- 藤野
20年ですね。でも、この10年が重要だと思っています。
これからの10年はとってもおもしろいと思っています。みんな暗いと言っていますが、明るいと思っています。
- 佐々木
前年比も少しずつ上がってきているじゃないですか。これはもっと上がっていくと?
- 藤野
いきますね。短期的に下がったとしても、長期的にみると大きく上がっていくでしょうね。
- 佐々木
どういうことが上がる原因になるのですか?
- 藤野
経営者の心ですね。今までのやり方でいくと駄目だということが、国民、とくに経営者の中で合意に達したと思うんですよね。
心を変えなければ今の世の中だとついていけない、というのがマジョリティーになってきた。圧倒的多数になったということです。
たとえば、ニューエコノミーという言葉が死語になった。それはみんながニューエコノミーになったということなんです。新日鉄などは経営を刷新していますし、三菱重工も昔は日本的経営が大事だといっていましたけど、かなり経営のピッチを速めたりしていますよね。
35歳の社長が上場してきたというと、10年前だと新聞の一面に載ったと思うんです。でも今は何のニュースにもならないんです。
- 佐々木
そうですね。女性社長もニュースになりましたが、今ではもうなりませんからね(笑)。
- 藤野
(笑)。それが、ニュースにならないことが世の中、大事なんだと思うんです。
- 佐々木
本当ですね。経営者の心が変わることは、すごく大事だし、大きなスイッチになると思うんですが、そこからが本当に景気の復活というところだとすると、消費者も変わったと思われますか?
- 藤野
消費者は以前から変わっていたと思います。一番強い存在の消費者が変わって、そして経営者も変わってきた。今は9割の会社がギアを入れた状態になっているので、これからがおもしろいと思いますね。
13/19
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