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小林 栄三さん
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入社4年以内に全員を海外に出すという制度
- 佐々木
伊藤忠って、一人ひとりを大切にしていることが良くわかるんです。例えば入社4年以内に全社員が海外に行く、という仕組みもお持ちですよね。本当に素晴らしいと思っています。
- 小林
そうですね。伊藤忠では、総合職で入社すると誰もが、これは年齢や性別に全く関係なく、入社4年以内に全員を海外に出すという制度があります。「新人海外派遣制度」っていってね。世界各国で学び、体験してくるようにしているんです。もともとの発想はやっぱり英語力をつけたいという思いだったんですがね。
- 佐々木
伊藤忠は、共通語を英語としていらっしゃいますものね。
- 小林
それで、みんなの英語力をつけたいというのがあったんですけど、じゃあね、例えば、帰国子女や、英語がまったく苦にならないという人も多いわけですから、その人たちはどうするのと。じゃあ、海外に出さないの、というと、もちろんそういう人も出すんです。
その人たちはどちらかというと企業のインターン的に出してるんです。文化ってダイバーシティそのもので、やっぱり、なんていうんでしょう、違った人種とか、違った文化とか、違った伝統とか、違った年齢とか、違った性別も含めて、そういうところに入っていってもらって、なにか感じてもらう。実際にそういうコミュニティの中に入って、寮に入って。社会を見るっていうのはね、すごい意味がある
- 佐々木
大きな意味がありますよね。日本の中では英語が流暢ですと、それで国際的にみえますが、英語はただの言葉なので、英語が流暢でも、学生英語の人もいれば大人の英語の人もいるし、多様性を受け入れているかというと流暢さとは関係ない。人としての力や、ものの考え方と語学力とは必ずしも比例しないかもしれませんね。
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