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川本裕子さん
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国民は見守るべき
- 川本
どちらかの党に依存するのではなくて、自分が中立的で客観的な座標軸を持たないといけなくなりますよね。そういう意味では、日本人自体が自立していくプロセスなのだと思います。経済界もメディアも、自分たちの判断基軸をもつ。選挙直後の新聞紙面で、まだ自民党のことを書いた記事の方が大きくて、ちょっとびっくりしました。
- 佐々木
記者も、パイプがなかったりするわけですね。
- 川本
55年続いてきたものをすぐには変えられないから、古い枠組みや思考方法が新しい枠組みに移行するのに時間が要りますよね。国民全体が頭の切り替えをする必要がある。
- 佐々木
今日の朝のニュースで、自民党のキャラクター饅頭を作っているお饅頭屋さんと、民主党のキャラクター饅頭を作っているお饅頭屋さんが違うという報道をしていました。新しいお饅頭屋さんが大忙し。ここでもシフト、チェンジということですね。つまり、いろんなメディアやビジネスや、すべてのしがらみが、皆、自民党中心にクモの巣が張られていたものを、一回取らなきゃならないわけですよね。だから、これがよい方向に行くように、皆がサポートをする必要があるわけですよね。
86年に男女雇用機会均等法が施行されたときに、男性側が突然、「女性の活躍なんだろう。じゃ、明日の営業会議でプレゼンしてみろ」と女性に言ったわけです。でも今まで営業にも行ったことがないし、会議にも出たことがないから、できない。すると「ほら、見たことか。やりたいと言っていたけど、できないじゃないか」って。民主党だって同じですよね。
- 川本
野党の時代と選挙期間中と実際の政権実行はそれぞれ違うでしょうから、民主党がこれまで言っていたことを、政権を運営する立場でできるのか、どのようにすればできるのか、実行するのが本当によいのか、の吟味はこれからですよね。民主党は日々政権運営の現実と向き合いながら進んでいく。その新しいプロセスを国民は批判精神をもちながらも慎重に見守る必要があると思います。
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