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窪木登志子さん
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読書会に参加してるんです
- 佐々木
どうやって勉強されるんですか。本を読むの? 人と会う?
- 窪木
両方。自分の勉強であるのが一番ですけど、後輩たちに役に立つようになるための内容や表現方法として裏打ちされたもの、というので論語っていうのも一つにあったと思うんです。
しかも、法科大学院に某省から教授として来ていただいていた先生で、さすがにいろんなものを読んでいるんだけど、それを学生や「若い」実務家に伝えたいという気持ちで、読書会を始められたんです。私とほぼ同じ年代の先生なんだけど。それを聞いてすぐ、強引にその読書会に参加させてもらったんです。
- 佐々木
私、読書会っていうと、昔、通訳の勉強中に、聖書を読まないと通訳ができないと思って、聖書を読む会に参加したことがあるのを今思い出したんですけれど、自分で本を読むんじゃなくて、わざわざそういう読書会に参加したりするわけですね。それは、さらにすごいですね、忙しい中で。
- 窪木
それは、論語を買うだけじゃ、積ん読になっちゃうじゃないですか。
- 佐々木
私なんか、もう買っただけで満足しますからね。
- 窪木
私も今でも大概はそうですけど。でも、生き方とかを考えるときは、例えばその先生の意見はどうだろう、とか、他にも読書会をリードしてくださっている某教授はどうかしら、若い人は…… と、いろんな層がいるので、それも勉強になるでしょう。最近一番面白かったのは、内村鑑三さんの、5人の日本人を挙げた、「代表的日本人」。読書会参加者は好きな人が各自違うんですよ。5人というのは、順不同ですけど、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮なの。
で、たまたま二人の若い女性の後輩はその中では、二宮尊徳が好きだっていったんだけど、私自身は、皆好きかもしれないんだけど、会いたいという意味では、今論語にはまっているわけだから、中江藤樹先生って言ったんですね。
- 佐々木
で、皆でそれをディスカッションをする、と。すごく面白そうだけど、それってすごく時間もかかりそうだし、いつそんなことをやっているんですか?(笑)
- 窪木
本も薄いし、そんなには。でも、ディスカッションをするためにそのときは読書ノートを5枚ぐらい作ったんだけど。
- 佐々木
うわぁ。それは平日にやっているんですか? 夜?
- 窪木
読書ノートは、土日かな。読書会は2〜3ヵ月に1回、土日の夕方から。で、その後先生方や若い実務家や、学生とご飯を食べるんです。面白いですよ。
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