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窪木登志子さん
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模擬ヒヤリングをしてもらうんです
- 佐々木
今、中央大学法科大学院で家事法を?
- 窪木
はい。リーガル・クリニックといって、弁護士と学生さんが一緒に相談事を聞いたり文書作成をしたりする、クリニックを担当しているんです。診療所でインターンを迎えています、というような感じです。ただ、家事法、離婚と遺産分割ですから、非常にプライバシーがあるんですね。個人情報の固まりみたいなところだし、信頼関係も大切だから、進行中の事件はやっていません。
- 佐々木
具体的には、どんな風に?
- 窪木
実際の依頼者とは一緒にしませんけれども、記録としてだったら、名字も全部変えて、事案も少し変えて、それで模擬ヒヤリングをしてもらうんです。たとえば私が相談者になって、「今日はよろしくお願いします」っていう感じで。あるいは、うちの弁護士が相談者になったりして。
- 佐々木
学生たちは一人ずつ?
- 窪木
いえ、ゼミ員が5人いるので、3対2ぐらいで相談を受けるという感じなんですね。それと、実務家の感覚ということで、現場である東京家庭裁判所に行くなどもします。あの辺一体が司法の場なので、地方裁判所、簡易裁判所、弁護士会館を回ってみたり。あとは表参道のウィメンズプラザに行ってDVの具体的な状況、事案はどんなものがあるかとか、ご説明いただいたり。
- 佐々木
ゼミの学生が窪木さんの事務所にいらっしゃったりもするんですか。
- 窪木
そうです。2週間に1回2時間以上必ず来るんです。
- 佐々木
そんなに! ものすごいボランタリな仕事ですね。でも、若い人たちを育てるのは重要。
- 窪木
そうだと思っているんです。
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