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窪木登志子さん
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弁護士はサービス業です
- 佐々木
裁判にならなくても、お互いに弁護士同士で話し合いましょう、という案件になったり、あるいは弁護士を入れて、法的な知識を元にディスカッションせざるをえない状況になったときって、やっぱりどうしても、どうやってやっつけるかという戦いモードになる傾向が強いような気がするんです。「弁護士を」と大袈裟な感じがするし。
- 窪木
「弁護士が入った」というと、いちいち驚かれちゃうのね。
- 佐々木
そう。弁護士が入ることによってお互いがハッピーエンドになる、みたいな体験が、窪木さんのお仕事ぶりにあることは、ものすごく貴重だと思っています。
- 窪木
ありがとうございます。これはすべての方に共通かどうかは分からないんですけれども、うちの事務所に入ってきたら、考え方としては、弁護士はサービス業です、と必ず伝えてます。で、せっかくだから、サービス業のSをかたどって、考え方として、仕事のやり方として、四つのSでまとめていきましょう、と。
一つは、サービスに手を抜かないでやりましょう、シビアにね、と。それは原点で、一番の本質は、正確に回答しましょう、と。正しく、精密に。
二番目は、今の世の中だから、スピーディーのSでやりましょう。
三番目は、サティスファクトリー。今のお話で思ったんですけど、もちろん弁護士ですから、一番は依頼者にご満足いただけるような、でも働いている自分も自己満足がいくように、サポートしてくれている事務所の他の弁護士も職員も、それから裁判関係であれば裁判所も満足いくように。そうすれば、自分はまず依頼者と話をしているから事実関係を押さえていますけれども、裁判所は法律的あるいは文書的にチェックをしてくれるから、裁判所も早く案件が片付く。それからさらに相手方もサティスファクトリーで。
四つ目は、切磋琢磨する、自己研鑽という意味で、スタディーを。後進を育てるというのはとても大切なことだし、うちの事務所は皆で切磋琢磨して自己研鑽していきましょう、というのを目標に掲げているんですね。
- 佐々木
素晴らしい。それは経営者の部分の発想ですよね。
- 窪木
ただ、全然もうお金もうけは下手で、今年の目標はお金に限らずマネージャーになる、だったんですけど(笑)。一緒に仕事をしている人たちの生活を守ることも務めですから。ただ、きちんとした仕事をしていれば、その人にはちゃんとあとからお金や信用がまわってきますから、根っこのところは、安心しているんです。ともかく、ちゃんとした仕事を、いわば4つのSで、やっていこうと。
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