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出井伸之さん
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非常に矛盾だなと思うのはね
- 佐々木
お話をうかがっていると、新しい会社で、ものすごく楽しそうです。
- 出井
でも僕がここの会社をやってみて非常に矛盾だなと思うのはね、お客さんは「何もクオンタムリープとしての力を借りたいわけじゃない。出井さんの個人的な知見を借りたいんだ」とか、「出井さんの人脈とパワーを使いたい」というふうになることなんですよ。僕は、佐々木さんも同じような経験をされたんじゃないかと思うんだけど。
昔は圧倒的にデカい企業をハンドリングしてたでしょ。今度は僕の方が会社より大きいみたいなことで、そのギャップは悩みますね。
だからこれからのこの会社の課題は、チームとしてレバレッジを効かせて価値を生み出せるような組織になること。出井の会社ではなく、クオンタムリープとしての価値を生み出す組織になってゆくために、自分の知恵の活かし方を考えることが重要。
- 佐々木
そうですね。その知恵を逆にクオンタムリープ社内にも伝授していかないといけないわけですよね。
- 出井
だからそれを考えるんですよね。会社設立初期に必要な人たちと、本当に伸びるときに必要な人たちと、本当は全然違ったりするんだよね。そこをみんなが気がついてきたから、同じ10人でもチームを変えていかないといけない場合もあるし、変えないと伸びないことだってある。
- 佐々木
そのとおりです。小規模の会社は、成長期に合わせたチーム作りが要のような気がします。
- 出井
そういう意味では、僕のインド人とかアメリカ人とかの友達はズケズケ言うからね。「大体、出井さんのヴィジョンを実現させるためにはタイガーが必要なのに、お前、猫が多くないか」って。「いやいや、猫はかわいいんだけど」って言って笑ってるんですよ。
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