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アルトマン京子さん
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どういうふうに第二次世界大戦のことを教えているか
- アルトマン
あと、やりがいがあったレポートと言えば、ロス暴動の取材。暴動が勃発したときに、東京の電車の中で、おばさん達が、「やっぱり黒人って、あんなものなのよね」って話していたんです。「これは、ちゃんとレポートしなきゃ」って、番組に着いたときに、「行かせてください。とにかく、何で、こういうことが起きるのか説明したいから、レポートさせてください」ってプロデューサーにお願いしたんです。そのとき「行ってこい」って言われて。
たまたまFOXテレビのときに、アメリカのギャング問題の特集をやっていたので、ロス暴動が起きたサウスセントラル地区に、コンタクトがありました。だから危ない状況の中でも、突っ込んだレポートができたんだと思います。サウスセントラルに住む黒人と白人を両親に持つ女性と、彼女の家族をとおしてアメリカの複雑な人種、貧困問題をレポートしました。
考えてみると、ニュースステーションでは、違った視点からものを見るということを、たくさんやらせていただいたのかな。パールハーバーの50周年のレポートのときにも、戦争って国によってどういうふうに教えられているんだろうっていうレポートをやったんですよね。自分が通った小学校、中学校、高校、大学に戻って。
- 佐々木
四国の?
- アルトマン
香川の、私が育った善通寺の小学校と中学校。それから、アメリカで通った小学校、高校、大学。どういうふうに第二次世界大戦のことを教えているかを取材したんです。それから、教科書で、どういうふうに説明しているかを比較したんですよ。
面白いのは、日本の教科書は、第二次世界大戦の最初は原爆の写真ですよね。で、アメリカの教科書の最初の写真は、パールハーバー。やっぱり違うんですよね、どういうふうに教えているかって。そういう比較の特集をやったのが、すごく記憶に残っています。
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