ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第121回 田澤 由利さん

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田澤 由利さん
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仕事をするしかないですよね
- 田澤
初めての子ですし、実家に戻ってるんだったら、靴下の一つでも編めばいいのに、私の頭の中には「どうやって、これから仕事をしようか」と、それしかなくて、毎日パソコンの本を読んでいました。
発売日になると、大きなお腹を抱えて本を買いに行って、時間があると、日本橋っていう、大阪の秋葉原みたいなところがありますので、そこに行って、いろんなパソコンの機材とかを買ったりして。とにかく今は時間があるんだから、吸収できることは吸収して、次に仕事をやるんだって、そればっかり。
- 佐々木
何で、そんなに仕事をしたくなったんでしょう。私なんて、結婚したら仕事を辞めようと思っていました。
- 田澤
本当に? 冗談にしか聞こえないですよ。
- 佐々木
本当に。結婚をした後に仕事を続けるっていうことを積極的には考えたこともなかったです。
- 田澤
だって、仕事を続けるというか、もう、大学時代から、仕事をされていたんですよね?
- 佐々木
高校からアルバイトはしていましたけど、頼まれたからいい仕事をするという、「この人が頼んできたから、一生けん命に仕事して、期待の何倍もお返しをしてあげよう」っていう、そういう仕事をしているだけで、別に、3年後にどうしようとか、何年続けようとか、ああなりたい、というものは何もなかったのです。
- 田澤
びっくり。
- 佐々木
私、24〜5歳で結婚して、30歳くらいまでに子どもを二人産んで、着物を着て、三つ指ついて家で暮らすんだろうなって、ずっと思っていたんです。
- 田澤
そうなんですか!?
- 佐々木
でも、田澤さんは、全然違うんですね。だってもう、仕事をしたくて、続けるにはどうしたらいいかって考えているんですものね。なぜ、そういう風に思うようになったんですか?
- 田澤
まず、一番大きな理由は、家事が苦手で。つまり、家にいても、要するに、ご飯を作ったり掃除をしたりするのが、とにかく苦手で嫌なんです。下手だし、嫌だし、できないし。本当に情けない人間なんですよ。で、そんな人間である以上、生きていくわけには。これはもう、仕事をするしかないですよね。何もしないで家にいると……。
- 佐々木
でも、人によっては、「じゃあ、お金持ちと結婚しよう」とか考えるかも。
- 田澤
なぜかその発想はなかったですね。
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