ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第121回 田澤 由利さん

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田澤 由利さん
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本能かもしれないですね
- 佐々木
どうして仕事をし続けるという発想にいったんでしょう。ご両親の発言とか、仕事をしている女の人を見たとか。お母さまは仕事をしていたんですか?
- 田澤
仕事をしている時もありましたけど、基本的にデパート通いの母親で、よくデパートに連れて行かれて。
- 佐々木
「通い」っていうのは、仕事じゃなくて、買い物ですか。
- 田澤
はい。だから、そんなに仕事バリバリでもないですね。父は大学で教えていたのですが、フルタイムじゃないですから、月〜金まで、いわゆる平日、授業がないと家にいる。「変な人だな」と思って、「何で、毎日会社に行かないんだろう?」と思っていたんです。
- 佐々木
そういうご両親からは、たとえば「早く嫁に行け」とか、あるいは「仕事をしろ」とか「国際的になれ」とか、何か言われたりしましたか。
- 田澤
いや、何も。私、一人娘で、両親ともボーッとしているところがあるので、私がしっかりしないと家が成り立たない、みたいな思いがあって。
- 佐々木
それなのに家事ができないと、困るじゃないですか。
- 田澤
はい。
- 佐々木
どうも論理的でないような気がするんだけど。
- 田澤
もしかしたら、本能かもしれないですね。特に何かがあったから仕事をしたいって思ったわけではなくて、学校へ行って勉強して、それで自分は仕事をするんだ、続けるんだ、という。
- 佐々木
同級生が皆、仕事をしているとか、そういうことかしら?
- 田澤
それは、そうかもしれないですね。私がいた大学のクラスは60人ぐらいのクラスで、この間、久しぶりに卒業20年を記念して集まったんですね。そうすると、やっぱり、働いている女性は結構多かったですね。ただ、転職したりして、なかなかずっと同じ場所にいた人は少なかったですけど、結構働いているかもしれないですね。
自分がどうしてかっていうのは分からないですけど、単に男勝りとか、小さい頃の遊びも、ままごとじゃなくて、鉄砲を持って走ったり、野球のボールを投げたり、刀で切ったり。
- 佐々木
私も似たようなもんです。刀では切らなかったけど、野球のボールを投げていました。
- 田澤
たぶん男勝りなところがあって、仕事を続けることが自分にとっては当たり前だったんですね。
10/25
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