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田澤 由利さん
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今でも本当に感謝しているんです
- 佐々木
そこで、結婚して、主婦になろうって思ったわけですね。でも、仕事は何か違う形で続けたんですか。いきなりライターができるわけじゃないじゃないですか。
- 田澤
そうですね。実は、結婚してすぐに辞めたわけではなくて、結婚2ヵ月前に夫が仙台に転勤になって、つまり仙台に転勤になってから結婚したもんですから、仕事を辞めようと思っていたところがそういうわけにもいかなくなって、結婚後、半年間は仙台と奈良で別居をしてたんです。
これもシャープには今でも本当に感謝しているんですが、その後、私を仙台のシステム販売会社に出向させてくれたんです。ですから、幸いなことに結婚で辞めないで済んだんですね。
私が奈良でずっとしていたのは、メーカーの工場というか、事業部ですから、ものを企画して、ゼロから作って、梱包材まできれいにして、ラインも流れて、製品ができて、箱になったものをトラックに積み込むところまで。全部そこでやるんですね。で、私はそこにいられたことが、実はすごく幸せで、ものができる過程を全部勉強することができたんです。
でも、そこにずっといると、トラックで行っちゃった後が分からないんです。
ところが、たまたま仙台の販売会社に行かせてもらったおかげで、出ていったトラックが、今度は営業さんの手で、どうやってお客さんの元に行って、お客さんの元で、どういう、クレームもあり感謝もありで使われているかというのを、今度は勉強させてもらうことができたんです。これは、私の仕事経験の中で、すごく大きな財産でした。
仙台で1年半ほど仕事をして、結局、私が会社を辞めた理由は、妊娠だったんですね。
妊娠して、制度的には育児休業制度がありますけれども、次にどこに転勤するか分からない状態で育児休業をいただくのは、私としては、やっぱり当然できないし、これ以上会社に迷惑をかけてはいけないという思いがあって、仙台で退職ということになりました。退職理由としては出産になるんでしょうね。
- 佐々木
それでお一人目は仙台で産んだんですか?
- 田澤
いや、仙台で妊娠して、産む前に、また転勤になって、今度は関西。夫は大阪に戻ったので、私は子どもを産むために実家に戻ったんです。
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