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藤村良典さん
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ロックカーニバルをつくってね
- 佐々木
他にも、面白い体験、たくさんあるでしょう?
- 藤村
いっぱいあるよ。世の中にロックなんてないとき、「ロックって何?」「うるさい音楽」ってときに、外タレで、ロックカーニバルをつくってね。
グランド・ファンク・レイルロードって知ってる? 後楽園球場で、初めてアウトドアで、スタジアムでやったんですよ。それで、すごい音を出したわけ。日本では、「こんな音なんて出るの?」みたいな驚くようなコンサートでね。海外から全部システムを持ってきて。すごいスピーカーの数で、それをイントレを組んで、そこにスピーカーを並べて。……ただ、あの辺は民家がいっぱいあって、病院があるんだよ、水道橋の方に。
- 佐々木
うるさいって言われたんですか?
- 藤村
病院から苦情が来て、「音を下げてください」って。それで、後楽園球場の交換の女の子たちが泣いちゃって。
- 佐々木
あんまりにも苦情がひどくて、ですか?
- 藤村
そう、かわいそうなことしたよね。初めてやったから、俺たちも、苦情のこととか分かってなくて。そうしたら大事になって、本当に110番されて。
- 佐々木
時代の変化する時期、新しいものがどんどん入ってくる時期、ということもあったかと思いますが、本当にいろんな、初めてのものをいっぱい作って、すごく楽しかったでしょうね。
- 藤村
うん、だけど、「キョードーをぶっつぶせ」とか、学生運動まであったんですよ。あの頃、学生運動が華やかだったじゃない。
- 佐々木
本当ですか!
- 藤村
革マル派とか、いわゆる日米安保で学生運動が、我々は外国のアーティストをやってるから、「キョードー東京をぶっつぶせ」とか、いろんな団体が、武道館の周りで。すごかったんだよ、本当に。
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