ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第115回 藤村良典さん

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藤村良典さん
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高校生で、かわいくてね
- 佐々木
それが、全くそう思わなかったんです。無知なので、怖いとか、危ないとか、何も思わないで入っていったんです。だから、今思うと、藤村さんのような、いい方の会社でよかったです。あれが変な会社だったら……。
- 藤村
今ごろ、台湾かどこかに売られて、東南アジアの方でイー・ウーマンやってたりして。
- 佐々木
いや、ほんとうに何の仕事についていたやらね。で、入っていって、「チラシ配りがあります」と言われて、1回1,500円頂いてチラシを配り始めて。
- 藤村
そんなに出たんですか。すごいですね。
- 佐々木
そう。チラシ配りはすごく効率がよかった。1回1,500円いただいて、県民ホールの前とかで配ったんですよね。その代わり、許可をとるためにホールに自分で申請はするわ、荷物は抱えて持っていくわ、よく考えると、交通費込みで3時間くらい働くことになってましたけどね。
- 藤村
あと、それが終わったらモギリですよね。
- 佐々木
モギリ。バイトとして昇格して、コンサート会場の入り口でチケットを切るというモギリを手伝うようになって。覚えているのが、「かをりは、なかなか働くから、お前みたいなやつを他にも連れて来い」って言われて、私が高校で人選して、ベストメンバーのチームを組みました。最強メンバーですよね。
- 藤村
あの頃、顔で採ったのよ、全部ね。我々は夢を売る商売だから。女性を蔑視するわけじゃないですけど、やっぱり夢を売っているので。今は、モギリっていうのは、会館でもホールでも、全部付いているわけですよ。ホール代に含まれていてね。最初から決まっているわけ。どこの派遣会社からですって。
- 佐々木
え? モギリの人が、派遣で、ちゃんといるんですか。
- 藤村
どこの会場だって、今は、全部いる。ちゃんと制服を着て。
- 佐々木
覚えていらっしゃるかどうか知りませんけど、制服と言えば、「かをり、制服も買って来い」と。予算は一人2000円だとか、5,000円だとか、言われて、私は、今思うと、何日もいろんなデパートを見て歩き、予算内で上下お揃いで5着とかを、何のギャラももらわず、買いに行きましたよね(笑)。
- 藤村
それもギャラを払わないといけないんですか?
- 佐々木
はい。少なくとも、交通費ぐらいはね(笑)。でも、買ってきて、どんな洋服だったかも覚えています。白と黒の柄のワンピース。雑誌に載りましたもの。制服を着ている所、かわいいからって(笑)。
- 藤村
あの頃、全然そういうのがなかったからね。かをりちゃんたちが最初じゃないかな。制服を着て。
- 佐々木
私、日本で最初の、制服でのモギリ、ですか(笑)?
- 藤村
うん、走りだと思うよ。もう、皆、高校生でかわいくてね。花だったから。本当はそれを目的に来るお客さんを狙ったんですけどね。券が売れないときは、「かをりちゃんを見たい」って。
- 佐々木
いましたよ。横浜港に停泊中の日本丸の船員さんたちがわざわざ私たちに会いに何回かホールまできて、日本丸に乗せてくれたことありました。コンサートのチケットを買ってくれたのかは分からないけど(笑)。
- 藤村
本当に良かったよね、あのチーム。いい思い出だし、一番楽しかった。俺なんか、皆に会いたくて、行かなくていい日まで、会場に行ったりしてね。キョードー横浜としても、一番いい時代だったね。
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