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浜田宏さん
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経営陣に、何か足りないものがあったから
- 浜田
やはり正直なところあると思いますね。いいリーダーがいたら、絶対にビジネスがうまくいくかって言ったら、そうでもないかもしれないんですけど、往々にして、リーダー、つまり経営陣に、やはり何か足りないものがあったから、会社、あるいはビジネスがうまくいかないということが、やはり結論としてはありますね。
すごくカリスマ性がある社長がいて、でもカリスマ性が強すぎて、ナンバーツー、ナンバースリーが育っていない、全員がイエスマンでいる。会社がこのままではマズいな、マズいなって思いながら、誰も社長に言えない。社長だけで突っ走って、気がついたら、資金繰りがメチャメチャとかね。あるいは、人はすごくいいんだけど、自分で決めない。「うーん、うーん」と唸ってる。「どうしようか、うーん」と唸ってる。でもすごくいい社長、とかね。
世の中いろんな方がいると思うんですけども、やっぱり何らかの形で、いい経営者、経営陣がいないから、どこかで大事なことを見過ごしたり、行かなきゃ行けないところを行かなかったり、やってはいけないことをやったり、足を踏み入れてはいけない森に入っていったりとかねするんですね。そういうことで苦しくなるのが、ほとんどじゃないですか。「世の中がいけないんだ、俺は悪くない」というのは、あまりないでしょう。
- 佐々木
まあ、確かに、リヴァンプ側が、一緒に取り組もうと思う企業に関していえば、今の経営の仕方に課題はあるが、いいチーム、いい素材がいっぱいで、そこには人も物も転がっている、ということなんでしょうね。そうすると理想的な経営陣とはどんなチームなんでしょう?
- 浜田
それはたぶん、生まれて間もない15人ぐらいのベンチャー企業と、例えば1万5千人いる会社とは全然違うと思うんですよね。でも、一方どこでも共通していることもあるのではないですかね。僕は、いわゆる古典的なアメリカ的リーダーシップスタイルに染まっていたのが、この1年半で、かなり中和してきたんですよね。ちょっと話が長くなってもいいですか?
- 佐々木
はい。
- 浜田
最近読んで一番感動した本がね、『シンクロニシティ』という本で、サーバント・リーダーシップというコンセプトなんですね。あれ結構、目から鱗でね。
7/24
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