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長坂将志さん
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ある程度の時期に来たときに、店長に言うんです
- 佐々木
気がついていないじゃないか、気がつけよ、などとは言わないんですか?
- 長坂
別に言わないですね。なぜかって言ったら、結局それが最低必要なことだと知ってるはずだから、なんですね。
近隣の方にも、夜になったらうるさい音を出してご迷惑をかけるっていう意味とか、お客さんが入ってくるときに汚れている扉を開けたくないとか、いろんな意味があることなんです。
だから店長が、ある日ぼくみたいなことをすべてやるようになれば、それはどんどん下に落ちていくわけですよね。それにね、「この人すごい人だ」って簡単に言わせる方法を見せているという気持ちなんですよ。だから、自分が主導的にそうやろうと思わなかったら3日坊主になっちゃいます。
だから、ある程度の時期が来たら店長に言うんです。「そろそろ、みんなができるようになったから、俺はもうやらないけれど、今度はお前がしっかり見ていく番だし、それを、毎日、時間きっちり延々続ける蓄積が、人から信頼を得るっていうことなんだ」と。
それから、「それらをぼくは一人でやったけれど、店長、あなたは違っていい。Aのトイレの担当を2人つけて、彼らが常にぴかぴかにできる文化をつくって管理する。手法はどうでもいい。でも、お前が口で言っても誰もきれいにしようとは思わない。やっぱり自分が、なぜそれをやるか、お客さんに気持ちよく使って欲しいんだということをぶれないように伝える。そういう気持ちでやることが、すべてにつながっていくと思う」と話しています。
- 佐々木
やはり、実践と話がセットなんですね。私も以前、会社のトイレやキッチンの掃除をしたりしていたことがありますが、「社長は掃除好きですね」で終わったところがあって(笑)。やっぱり掃除している意味を言葉にしなくてはいけなかったんですね
- 長坂
まあそうですね。逆に言うと、態度でずっと示していて、そのことに関して何も触れないと、なんか、やな奴になっちゃいますよね。やな奴になってたんじゃないですか(笑)。
- 佐々木
なってたのかもしれませんね……。
10/27
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