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張 晞さん
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やっぱり私はずっと現場主義だと思います
- 張
いえ、電話とってます。現場、まだ、やっています。
- 佐々木
そうなんですか? じゃあ、ご自身で手配される?
- 張
はい。
- 佐々木
そうか。張さんがそういうことをやっているから、社員が張さんの仕事の仕方を見ることができるんですね。
- 張
そうですよね。やっぱり私はずっと現場主義だと思います。現場で働いて楽しいのは、お客さんに感謝されること。私も嬉しいんですよね。
あともう1つは、社員のミス。私が現場をやっているから、とても社員の気持ちが分かる。「このミスだったら、私もやっちゃうな」とか。そういうのを相手の気持ちになって処理できるのは、すごく、たぶん社員にとって助かっているんじゃないかな? しょっちゅう怒られるかもしれないけど、でも、大の理解者でもあるので、やっぱり働きやすいかなと思う。
- 佐々木
怒ることも、やっぱりあるわけですか?
- 張
もちろん。毎日です(笑)。
- 佐々木
どういうふうに怒るんですか?
- 張
お金の赤字を怒ります。例えば10万円の赤字と1,000円の赤字で、もしかしたら1,000円の赤字をすごく怒ります。それは、ただチェックしていない責任、気持ちの緊張感がなくなるから、1,000円の赤字が出た。
でも、10万円の赤字は、もしかしたら、どうしようもない赤字の可能性もあるのね。その人の知識が足りなかった。その社員の技術の問題。そうすると、どうしようもない。
成長しないんだったら、このミスはする、出る可能性がある。それで、10万円の赤字が出て、その人が成長していく。で、周りの人も、「こういう例があるから、今度……」って。これは授業料だと思うんですよね。
だから、会社ではみんな分かっています。金額で怒るんじゃなくて、責任感があるかどうかを、怒る。
- 佐々木
どういうシーンで、どういうふうに怒るんですか?「今手配したのは、赤字ですよ。ダメじゃないの」って、そういう怒り方をするんですか? それとも、どこかに呼んで怒るとか?
- 張
小さい会社ですから、どこかに呼ぶ余裕はありません。その場で、みんなに聞こえるように説明してもらって、そうするとみんな、電話を取りながら聞いています。「こういうケースがある。自分も注意しないといけない」と。
で、分析してあげて「これはダメじゃないですか」と。「それは、お客さんの理由でもないし、あなた自身の気持ちの対応」と。
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