ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第101回 渋谷 和宏さん

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渋谷 和宏さん
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97年に小説の方でデビューさせていただいて
- 渋谷
というか、実は僕、シナリオのコンクールで賞をいただいたのがきっかけで、97年に小説家としてデビューさせていただいて……。
- 佐々木
それもお伺いしたかったんです。小説家としてのペンネームが……。
- 渋谷
渋沢和樹って、もう、ベタベタな(笑)。
- 佐々木
たくさん出していらっしゃるので、びっくりしました。
- 渋谷
これまでに長編を4冊出しました。もう少し売れなければいけないと思っているんですけど(笑)。編集者の方々に恩返ししたいですし。でも、売れ行きはともかく、小説家としてデビューできたことで、モノを書きたい気持ちはかなり満足できています。だから会社にいる時は、人の書いた原稿を編集する編集長の仕事に没入できているんじゃないかと思っています。
- 佐々木
私などは、執筆のご依頼を頂きながら、お受けしながらも、まったく書く時間を作れなかったりしているのです。時間管理の達人なのにもかかわらず(笑)。
- 渋谷
なかなか大変ですよね。時間管理について書かれた佐々木さんのご著書は、『佐々木かをりの手帳術』(日本能率協会マネジメントセンター)も、『ミリオネーゼの手帳術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)もどちらも読ませていただきました。面白かったし、とても参考になって、大したものだなと思いましたよ。
- 佐々木
そういう本を出しているのに、なかなか書く時間がとれないんですね。渋谷さんだってお忙しいと思いますが、書かれているのは推理小説ですよね。仕事に関係することでなく、推理小説なんて、本当に、頭も切り替えて集中しないとつくりだせないと思うんですが。
- 渋谷
朝執筆して、出社して1日仕事をこなし、翌朝また執筆しようとしたら何を書いていたかすっかり忘れていた、なんてことはしょっちゅうですね(笑)。それはともかく、僕の場合、1冊出すのに2年くらいかかっているんですよ。朝起きて1〜2時間書き、土日の朝に3〜4時間書き、という具合に少しずつ書きためていくというペースです。「最低でも1年に1作は出さないとダメですよ」と編集者には言われているんですが、なかなかできないですねえ。
- 佐々木
私も朝型なんですけどね(笑)。どうして?お子さんはいますか?
- 渋谷
いえ、うちは妻が1人です。あ、妻が1人なのは当たり前か(笑)。僕には子どもがいないので、その点では自分のために使える時間が佐々木さんよりも多いのでしょうね。あと、妻も税理士でけっこう忙しいので、決算期などは休日でも終日仕事していることがあるんです。そういう日にはこれ幸いと1日中原稿を書いたりしています。
- 佐々木
いいですね。いいですねってことはないか(笑)。
- 渋谷
二人だけですので、寂しく感じることはありますけれど、でも、それを活用させていただいているという感じですね。
- 佐々木
こんど、御著書を、是非拝読させていただきます。
- 渋谷
ありがとうございます(笑)。もっと売れてほしいんですよね。
- 佐々木
この対談を機会に、うちのサイトでリンクを貼って(笑)。
- 渋谷
ぜひよろしくお願いします(笑)。今、5作目の最終稿を書いているところですので。
- 佐々木
それは、いつ出るんですか?
- 渋谷
「切ない小説なので切ない季節に出したいね」と編集者と話し合っているんです。たぶん10月ごろになるはずですね。
21/27
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