■内容
「赤毛のアン」の英語セミナーは、これまでにのべ270名以上の方々にご参加頂き、ご好評につき今秋、第8期が開催されます。
原作者のL・M・モンゴメリは、『赤毛のアン』を執筆する前に、プリンスエドワード島で学校の教師をしていました。子どもと接してきたモンゴメリは、アンや親友のダイアナのほか、同級生の女の子たちとの交流を、ユーモラスに、時にはほのぼのと描いています。
子どものころのお化けの想像、同級生との意地のはりあい、楽しい遊びなど、過ぎ去った子どものころへの懐かしさ、ノスタルジーも感じさせます。
2005年秋のセミナーでは、アンと女の子たちの世界を描いた3つの章を読みながら、英語の文法、熟語、長文の読み方をご説明します。
ミニトークでは、『赤毛のアン』の理解を深めるために、プリンスエドワード島の植物、文中に引用されるアメリカの詩とシェイクスピア劇『ハムレット』について解説いたします。
どうぞご参加ください!
全体テーマ:アンと女の子たちの世界
多数ご参加のもと終了しました。ありがとうございました。
■対象
楽しみながら英語のペイパーバックを読みたい人、『赤毛のアン』が好きで原文で味わいたい人、アンの世界の背景をくわしく知りたい人、英文を読む力をつけたい人、翻訳に興味がある人など、どなたでも歓迎いたします。
講師が、受講される方を指名して質問することはありませんので、英語に自信がない方でも、安心して参加できます。また、授業中に、随時、ご質問を受けつけていますので、わからない点は、ご自由に質問できます。
これまでのセミナーでは、10代から50代、60代の方まで、幅広い年齢の方々が、参加されています。女性だけでなく、毎回、男性の参加者もいらっしゃいます。セミナーごとに完結の講座ですので、これまで受けられなかった方も、まったく問題なく参加できます。初めて参加される方も、大歓迎です!
これまでのセミナー

英語セミナーにご参加のみなさんと、2005年春の講座にて
『赤毛のアン』の英語セミナー1 2002年夏
『赤毛のアン』の英語セミナー2 2002年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー3 2003年春
『赤毛のアン』の英語セミナー4 2003年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー5 2004年春
『赤毛のアン』の英語セミナー6 2004年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー7 2005年春
■日時
第1回: 2005年10月8日 (土) 13:30〜15:30
第2回: 2005年10月15日(土) 13:30〜15:30
第3回: 2005年10月22日(土) 13:30〜15:30
多数ご参加のもと3回全て終了しました。ありがとうございました。
■プログラム
第1回 10月8日(土)〜第20章「豊かな想像力、道をあやまる」
アンは、ダイアナとグリーン・ゲイブルズの近くにある森を「お化けの森」と名づけ、いろいろな幽霊がいるのだと想像します。想像力豊かなアンは、日が暮れると、怖くて森を歩けなくなりますが、お化けなどは決して信じないマリラは、夕方、アンに暗い森を通ってお使いに行くように命じます。アンは、自分の想像力が創りだしたお化けの数々におびえながら行くのですが……。
ちょっと滑稽な描写の多い章ですが、考えてみると、私も子どものころ、夜ふけの暗がりは、お化けが出そうで怖かったことを思い出します。そんな子どもらしいアンとダイアナの愛らしさも読んでいきます。
ミニトーク
この章の冒頭に出てくる花「メイフラワー」について。従来はサンザシと訳されることが多く、実際に英国ではサンザシを意味するのですが、カナダでは、まったく別の花をさします。アンがもっとも愛する「メイフラワー」とはどんな花なのか、さらに「お化けの森」に代表されるカナダの針葉樹の森林について、ご説明します。
第2回 10月15日(土)〜第23章「アン、名誉をかけた事件で憂き目にあう」
アンは、ちょっと意地悪な女の子ジョージー・パイに「もし勇気があるなら、屋根の上を歩いてみろ!」と挑発されます。ジョージーにライバル心を持っている上に、負けん気の強いアンは、名誉をかけてこの挑戦に受けてたち、屋根の上を歩いたものの、足をすべらせて落下、大けがをします。
歩けないためにアンは、ダイアナのお父さんに抱きかかえられ、ぐったりしてグリーン・ゲイブルズに帰ってきます。そんなアンを見て、マリラは青ざめ、天の啓示を受けます。アンがどれほど自分にとって大切な存在だったのか、初めて知り、アンを深く愛している自分自身の気持ちにも気づき、心が揺さぶられるのです。
この章では、アンとジョージーの子どもっぽい小競り合いのおかしさ、そしてマリラの愛情のめざめという感動的な場面を、じっくりと読んでいきます。
ミニトーク
この章で、アンの敬愛する女性教師ステイシー先生が子どもたちに暗唱させる詩「朝の往診」について解説します。
この詩は、アメリカの詩人O・W・ホームズの作品で、もともとは『金曜日の午後のための対話劇集』(1877年発行)に収録されています。私はハワイ州立大学のハミルトン図書館でこの本を探して、読んでみました。すると、この詩の子どもたちに暗唱させることによって、ステイシー先生は、ケガをして学校を休んでいるアンに「あること」をするように、子どもたちに示唆しています。その意味を、解きあかしていきます。
第3回 10月22日(土)〜第26章「物語クラブの結成」
空想好きのアンは、仲良しの女の子たちを集めて、「物語クラブ」を結成し、物語を書いて遊びます。たとえばロマンチックなドラマに憧れるアンは、二人の美貌の乙女が登場する波瀾万丈、かつコテコテの小説「執念の恋敵……死ぬとも二人は離れず」(タイトルだけでも、何だかおかしいですね)を、おませなルビーは恋愛話を、まじめなジェーンはおかたい分別話を、そして想像力にかけるダイアナは登場人物のあつかいに困って殺人事件を、それぞれ書きます。
女の子らしい遊びと想像の世界を、楽しく読んでいきます。
ミニトーク
のこの章で冒頭でアンが語る一節「味気なく、気の抜けた、生き甲斐のない」の出典が、シェイクスピア劇「ハムレット」のハムレット王子のセリフであると、インターネット普及前にどのように探したか……。引用探しの方法と、モンゴメリがこの引用にこめた巧みなユーモアについてご説明します。
開場 13:00
開始 13:30 (約110分の講義・講演と約10分のQ&A、ティータイム)
終了 15:30
紅茶とお菓子がつきます。
■講師
松本侑子(作家・翻訳家・日本ペンクラブ理事)
まつもと・ゆうこ 作家・翻訳家、日本ペンクラブ理事、広報室長。1963年生まれ。筑波大学卒業、政治学専攻。テレビ朝日系列「ニュースステーション」出演をへて、87年に『巨食症の明けない夜明け』(集英社文庫)ですばる文学賞受賞。著書は、訳注つき新完訳『赤毛のアン』(集英社文庫)、『アンの青春』(集英社)、『赤毛のアンに隠されたシェイクスピア』(集英社)、新刊文庫は『イギリス物語紀行』(幻冬舎文庫)、恋愛小説集『引き潮』(幻冬舎)
、最新刊は、『愛と性の美学』(幻冬舎文庫2月5日発行)。
松本侑子ホームページ
赤毛のアンの英語セミナー
■受講料(税込み)
多数ご参加のもと終了しました。ありがとうございました。
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リーダー |
メンバー・ゲスト |
110分の講義+10分のQ&A+ティータイム (2時間) |
3回受講 18,000円 1回あたり 6,000円 |
22,000円 |
2回受講 15,000円 1回あたり 7,500円 |
18,000円 |
1回のみ 10,000円 |
12,000円 |
全3回の講座のコースですが、各回の講座は1回完結となっています。1講座単位でのお申し込みも可能ですが、コースでお申し込みになると、1講座あたりの受講料がお得になります。
※本文に出てくる単語・熟語を調べ、一日分のセミナーだけで150語以上の単語・熟語帳を、予習用に事前にお送りします。「単語・熟語帳」の教材費も含まれています。
■注意事項(お申込み前にご一読ください)
- 講習期日が、講師あるいはイー・ウーマンの事情により変更される可能性があります。変更の場合は事前に参加者にメールでご連絡いたします。
- いったん申し込みいただき、受講料を入金いただきますと、それ以降の申し込みのキャンセル・返金には応じられません。
■テキストについて
必須テキスト |
参考テキスト |
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パフィン・ブックスのペイパーバック
Puffin Books "Anne of Green Gables" By L.M. Montgomery / Published
by the Penguin Group
(ISBN:0140324623)
*必須テキストは必ずお持ちください。事前にご用意いただくか、当日会場でお求め下さい。
当日会場でお求めの場合、価格1,000円(税込)となります。ほかのペイパーバックをお持ちの方は、そちらをご持参ください。 |
『赤毛のアン』(集英社文庫・松本侑子訳)
ISBN:4087472019 税込み840円
*当日セミナー会場でもお求めいただけます。 |
■会場
ewoman セミナールーム(東京・表参道)
地図
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